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<sns> フェースブックの台頭とマイスペースの没落の意味(ニューヨークタイムス)


ニューヨークタイムスがフェースブックの台頭、マイスペースの没落の意味を纏めています。現在でもマイスペースの米国ユニーク参加者は5千4百万人います。昨年同月比で9百万人弱です。
 2005年、バイアコムとの競合に勝ち、5億8千万ドルでニュースコープはマイスペースの買収に成功しました。しかしいまや社員の約半分をリストラ後、赤字でお荷物のマイスペースを外部に売り飛ばす動きを始めたと見られています。
  1、 セレブと音楽家に偏った「パーティ」としてのマイスペース、パーソナルネットワークとしてのフェースブック
    マイスペースはプライベートな関係を築く(パーソナルネットワーク)と言うより
   セレブと音楽家中心のコミュニティ、ファンクラブ、そしてパーティと言う色彩が強すぎた。
  2、大企業とのカルチャーの戦いに疲れた
   これはAOLとタイムワーナーの関係と同じだと述べています。
   マイスペースの場合には、メディア王マードック氏が日本のソフトバンクの孫さんみたいにマイスペースのトップとしょっちゅうパブでビールを飲んでマイスペースの案件をニュースコーポレーション内で通していました。
 これでニュースコープ内の官僚制度の弊害をマイスペースは上手く避けていました。
  しかし2007年にマードック氏がダウゾーンズのワシントンポストを買収に興味を持ち始めた頃から、マイスペースの経営者との親密な交際は減っていきます。
 そうなればでニュースコープ内の官僚制度の弊害がマイスペースを苦しめます。
  この頃、フェースブックはプラットフォームのオープン化を実施して急成長したわけですね。
  3、マイスペースを拘束した売り上げ至上主義と内部統制、一方フェースブックはお金を稼がず自由な創造性追求!!
   ニュースコーポレーションは上場企業ですから売り上げを挙げて黒字化する必要があります。それに伴う内部統制もベンチャー企業の創造性を抑圧します。
  お金を上手く手に入れながらファンと仕組みの革新を追及したフェースブックに比べて革新がなおざりになり、お金儲けを優先せざるを得なかったマイスペースとの差が開き始めました。
  
 4、マイスペースは複雑、フェースブックはシンプル!!
  これも重要ですね。仮想世界の嘗てセカンドライフや現在のグーグルテレビで論点となっているユーザーインターフェースの課題です。
  さてソーシャルメディアの歴史は、物理的世界に足を持たないソーシャルメディア自体は非常にもろいものだと言うことがわかります。AOLのコミュニティの成長と没落、フレンドスターの成長と没落、マイスペースの成長と没落です。ジンガのピンカス氏が作ったトライブも成長し没落しました。 ツイッターもフェースブックに勝てないことがはっきりしています。
 フェースブックはどうなんでしょうか?
 <解説> 物理的な世界=社会への定着度合いがSNSの勝負の分かれ目の時代!!
  フェースブックの強さは他社のような「ネットコミュニティ=ネットの上の仮想社会」では無く、物理的な人間関係を中心とした展開が中心な点でしょう。
  実名、ニックネーム論争の影で意外とこれは見落とされています。
 フレンドスターやマイスペース、AOL、ツイッターとはルーツが異なります!!
  
  ハーバードの学園ライフと言う物理世界の名簿兼連絡網と言う性格がフェースブックのルーツですから。それをまず世界中の大學や高校に展開しました。
 その後フェースブックは企業コミュニティ、更に一般に開放されます。
  これは「ネットコミュニティ=仮想社会」ではなく「ネットを介したコミュニティ=物理世界」中心の動きです。日本で言えばビートコミュニュケーションが得意とする企業内SNSに近いですね。この運動が基本になって米国の家族、実際の友人中心と言う実名のパーソナルネットワークが出来上がっています。
  この点はツイッターも勝てませんでした。
 そして2008年大統領選挙でフェースブックが「ネットを介した物理的世界の草の根選挙運動」として戦われ、SNSやソーシャルメディアは社会に定着します。
 今では共和党や茶会党も同じ事をやっています。
 この波にフェースブックは上手く乗って米国社会のインフラとして定着したわけですね。
  日本ではミクシィがまだそこまで行っていない。だからツ一ターに追い上げられたと考えられます。日本でも物理的なパーソナルネットワークにずっと近いミクシィの方が滞在時間ではツイッターを大幅に上回っていますよね。
 (マイスペースの経営者と蜜月な関係を気付いた時代のメデイア王マードック氏)
MySpace1-popup.jpg
 <引用元:ニューヨークタイムス>
  ★★ Hot Social Networking Site Cools as Facebook Grows
http://www.nytimes.com/2011/01/12/technology/internet/12myspace.html?ref=technology

More broadly, the decline of MySpace is a tale with echoes of the ill-fated pact AOL made with Time Warner: a highflying Internet venture caught in a culture clash precipitated by joining a big media conglomerate. Then a competitor arrives on the scene with better technology.

In 2007, when Mr. Murdoch set his sights on Dow Jones and its prize, The Wall Street Journal, his attention was diverted from what had been his obsession, nurturing MySpace.
The calls to Mr. DeWolfe and Mr. Anderson for impromptu beers at a bar near the News Corporation’s Midtown Manhattan headquarters became less frequent, as did Mr. Murdoch’s help in cutting through the bureaucracy.

  日本ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫 borg7of9 twitter

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