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<電子書籍>新たな火種になったオンデマンド出版、アマゾンと出版社の戦いは第二ラウンドへ


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<引用もと:ビジネスウイーク誌>

 ビジネスウイーク誌の記事ですが、アマゾンと出版社の電子書籍を巡る戦いは第二ラウンドに突入です。今度のテーマは「オンデマンドプリント(出版)」です。
 電子書籍が全体の2割を超え、更に電子書籍化が進めば出版の基本が電子書籍となり、紙版は消え、読者が欲しいときに「オンデマンドプリント(出版)」を注文する世界をアマゾンは思い描き、サービスを開始しています。
 電子書籍のドラマ(アップルと司法省の対立)の間は眠っていたオンデマンドプリント(出版)」ですが、この10年越しのテーマに再度、注目が集まっています。
 2005年にアマゾンはBookSurgeと言う企業を買収し、「オンデマンドプリント(出版)」のサービスを開始しました。現在、CreateSpaceと呼ばれるアマゾンの「オンデマンドプリント(出版)」は中小出版社や個人の独立出版を中心に「オンデマンドプリント(出版)」を展開しています。それがどんどん伸びています。
  これだとアマゾンの在庫が切れ、出版社に在庫が無ければ自動的に電子書籍からの「オンデマンドプリント(出版)」に切り替わります。ある意味、増刷リスクを避けることができ、非常に便利です。
  アマゾンは出版社に対し、アマゾンの在庫が無くなったら自動的に「オンデマンドプリント(出版)」に切り替えるような要求を出し始めています。そうなればアマゾンの在庫のスペースは大幅に減ります。例えば新刊が出て、動きが鈍くなったら自動的に「オンデマンドプリント(出版)」に切り替える訳ですね。
 これは出版の支配権=コントロールの問題であり、また出版社にとっては紙版の値段を高く設定する在庫リスクの説明が付かなくなるため、相当の反発があるようです。それにこんなの許せば書店からの注文が減少します。またアマゾンのライバルの物理書店であるバーンズ&ノーブルに対するアマゾンの競争力が強化されます。これは出版社が避けたいところです。
 しかし大手出版社のHarperCollins Publishersは5000冊の増刷予定が無い本をアマゾンの「オンデマンドプリント(出版)」に切り替えました。またO’Reilly Mediaは 「オンデマンドプリント(出版)」により、$1.6 millionの在庫コスト削減に成功しています。
 これは日本でも無駄な流通の返品コスト削減の手段として早晩、流行りそうです。

 
  ★★ Amazon vs. Publishers: The Book Battle Continues
   ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫 borg7of9 twitter

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