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<経営者>マイクロソフトバルマーCEOの最大の失敗はグーグルだけを追いかけ、アップル台頭の兆候を見逃していた事!!


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<出所:ビジネスインサイダー>
 ビジネスインサイダーが今回のマイクロソフト製のタブレットに関連して記事を書いています。曰く「マイクロソフト・バルマーCEO最大の失敗は、グーグルの後追いをしてアップルの台頭を見逃した点だ。」と述べています。
 バルマーCEOは何かもののけに取り付かれたようにグーグルを追いかけたと。( Obsessing Over Google)

 Steve Ballmer’s biggest mistake during his tenure as CEO of Microsoft has been to obsess over the success of Google, while missing the rise of Apple.

 2008年、アイフォーンの台頭が明らかになってもマイクロソフトはグーグルの検索サービスを追いかけてビングに投資を集中し、ハードウエア機器に背を向けていました。兎に角、当時はグーグルの言うパソコン+ブラウザー+Webと言うパソコンクラウドしか頭になかったからです。一方アップルは独自の立場を崩さず、アイフォンだけでもマイクロソフトの全売り上げを超えるビジネスを作りました。
 そのころマイクロソフトのバルマーCEOはクラウドで光るグーグル追撃に心を奪われ、他のことは視界に入りませんでした。
 グーグルの損益計算書と戦略を見ていたけどアップルの損益計算書と戦略は見えていなかったと言うことだと記事は述べています。しかしあっという間に時代は変わり、現在のマイクロソフトのビジネスの最大の脅威はiPadであることが判明しました。
 だからあわてて自社ブランドのハード機器に出ざるを得なかったと言う分析です。
 これは経営者として失格だと言ったトーンです。グーグルとアップルに振り回され、独自の戦略を持たなかったと言う批判です。なお、フォーブス誌はスチーブ・バルマーCEOを最悪のCEOに選びました。

 Meanwhile, Apple came back from the dead to become the world’s most valuable company. Today, the iPhone business alone is worth more than all of Microsoft.

 <解説>
  約30年以上前の大型汎用コンピューター全盛の時代、嘗て日本の富士通はB29迎撃と言ったものに取り付かれたイメージで当時のIBMを追いかけ、それだけで社員が熱く燃えていました。そしてゲーツ会長が第一線から身を引く中マイクロソフトも同じ事を考えていました。当時ぴかぴか光っていたパソコン主体のグーグル流のクラウドコンピューティングだけを目標にグーグル迎撃とばかり、追いかけていました。
  ところがその背後からアップルがポストパソコン=スマート機器革命と言うことで垂直統合モデルを作り上げました。
  マイクロソフトは嘗てアップルがジョブス氏が復帰を果たし、経営が窮地に陥った時、融資をしてアップルを救ったことがあります。その成功体験がアップルを「ある意味で馬鹿にする姿勢」を養い、認知のゆがみを生んだのかもしれません。
 同じことは日本の家電と韓国勢のサムスン電子やLG電子との関係にも当てはまるでしょう。例えば日本の金融の方々と話をすると時々、そういった見方(感情的な認知の歪みが韓国企業の台頭を甘く見た原因)を指摘されることがあります。
 失敗の本質から言えば広い意味での成功体験への埋没、環境への過剰適応と呼ばれる問題でしょうか。

 ★★ Steve Ballmer’s Biggest Mistake: Obsessing Over Google
 ★★ Microsoft Introduces a Challenger to the iPad
 ★★ Forbes Calls Microsoft’s Steve Ballmer Worst CEO Today
 
  ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫 borg7of9 twitter

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