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<スマート革命&経営>ジョブズになり損ねた男、クラウドゲーム企業オンライブのスティーブ・パールマン氏の起こした悲劇


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<出所:LA TIMES>

 バージの記事ですがスマート革命のゲームへの影響を考える場合、オンライブやガイカイに代表されるクラウドゲーム手法は避けて通れないと言われています。
 専用ゲーム機やソーシャルゲームからスマート機器上のゲーム=モバイルゲームへの技術システムの転換点にあたり、クラウドゲームのオンライブの経営者、スチーブ・パールマン氏の経営の誤り、個人の幼稚なエゴが会社を傾け、200人の社員を路頭に迷わせました。
 パールマン氏は QuickTime, WebTV, and facial capture technology Movaなどの先進的なサービスや技術に長け、ある意味でアップルのジョブズ氏のような天才肌の人でした。しかしジョブズ氏が失敗から学び経営者に成長したようには、パールマン氏は成長せず、相変わらずのマイクロマネージャー(細かなことばかりうるさい人)でした。
 そしてライバルのガイカイの社長が展示会で挨拶しても彼に向かって叫び始めたり、ガイカイにゲームを出した会社とは一切付き合わなかったり、奇行が目立ちました。
 ビジネスも度下手で、オンライブは約1600人しか支払い顧客を獲得していません。
 またガイカイがソニーに買収されたように、多数の買収話も全て彼の一存で断りました。
 その結果が債務超過による実質倒産、会社更生法による第二会社設立と資産の移管、全社員200人の首切りでした。
 パールマン氏の指示でここ2年間クリスマスの休暇を全て返上して働いた社員にとってみれば、会社をHPなど多くの申し出の中からどこかに売ってもらえれば、自分たちのストックオプションも行使できるし、会社で働いた苦労が実るという希望がありました。それを全てパールマン氏は打ち砕き、社員は怒りました。そしてパールマン氏は結局、第二会社を去ることになりました。
 ひとつの技術システムから他の技術システムへの移行のチャンス、歴史の転換点に当たってジョブズ氏のように成長できなかった幼稚な天才の下で起こった悲劇というのがオンライブ倒産問題の真相のようです。(オンライブは第二会社にサービスがそのまま引き継がれています。)

 ★★ OnLive lost: how the paradise of streaming games was undone by one man’s ego

 ★★ OnLive founder Steve Perlman exits struggling game streaming firm

    ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫 borg7of9 twitter

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