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決済革命は仮想通貨にあらず、フィンテック


久しぶりにpaymentsjournalの記事を取り上げますが、ソフトウエアの世界は相変わらず「最も優れていると言われる技術が必ずしも普及するわけではない」と言う経験則をフィンテックでも証明しているようです。

記事は楽天が国際送金サービスのAzimoを買収すると言うところから始まっています。アリペイが買収をトランプ政権に阻止されたMoneyGram or Western Union. Visa, Mastercard and Amexのライバルです。

内外の決済市場もフィンテックのお陰でタクシー会社がuber(白タク)などに蹴散らされるような状況になり始めています。米国ではVisa and Mastercardが50%を超えるシェアを押さえています。この支配は揺らぐのでしょうか?

またソフトウエアのオンライン売買におけるVisa and Mastercardの市場占有率は73%に及びます。欧州では少し低くて 58%UK( 英国), 61% France(フランス)55% Italy(イタリア)です。

一方 PayPal は米国14%シェアを誇り、両者を追いかけています。英国は38%、フランスは38%、イタリアは41%です。ナチスの影響でクレジットカード嫌いのドイツでは58%です。

サーバー型電子マネーの PayPal はより新しい技術、より新しいサービスと見られています。AMEXはそれらを追いかけます。一方グローバルなサービスだけではなく、それぞれの地域における決済サービスも台頭しています。

オランダや中国が代表ですが、銀行振り込みやサーバー型電子マネーなどは面白いですね。日本は地域サービスの代表としてコンビニ払いが挙げられています。

  • France: Carte Bancaire: 12%
  • Netherlands: iDEAL: 43% / Direct Debit: 7%
  • China: AliPay: 42% / WeChat Pay: 3.5% / UnionPay: 2.5%
  • Japan: Konbini: 5.5%
  • Brazil: Local credit card with instalments: 28% / Boleto Bancario: 12%
  • Russia: Qiwi wallet: 3% / WebMoney: 2%

いずれにしてもMobile payment methodsが2023年に向けての一つの方向です。それにデビットカード、クレジットカード、電子マネーが載る形です。

一方ペイメントジャーナル紙の調査では、今を時めく仮想通貨に関しては、60%のECサイトが興味なし、16%がまあ興味があると言った程度です。

リスク、価格変動、ECにおける興味の薄さなどが影響しています。

以前、プログラミング言語のフォートランよりも優れたパスカルが登場し、注目されました。しかしフォートランは既に活用者の大きなコミュニティがあり、優れた技術と言えどもフォートランを置き換える事はできませんでした。この鉄則は仮想通貨にも当てはまりそうです。ブロックチェーンが口座管理(集中処理)よりも優れた点があっても、置き換えるほどではないと言うカナダ、オランダの中央銀行の判断が出ています。確かに価格の変動もあり、サービス面では、集中処理でも分散処理でも関係ありませんから。

ソフトウエアの世界は相変わらず「最も優れていると言われる技術が必ずしも普及するわけではない」と言う経験則をフィンテックでも証明しているようです。

 

 

Azimo

引用

同社の送金プラットフォームは80以上の通貨に対応し、190カ国以上で資金の受け取りが可能になっている。

引用終わり

 

★★The Digital Payment Industry Is Still a Very Diverse Landscape

★★ 楽天が英フィンテックAzimoに追加出資「65兆円市場」視野に

 

日本ナレッジマネジメント学会 副理事長 山崎秀夫

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