世界中のソーシャルに関するニュースを紹介、配信するサイト

セカンドライフ初の日本人結婚式は豪華絢爛、そして本物のカップルだった


4月26日にセカンドライフのココロロ島で本物の「日本人初の結婚式」が行われました。挙式の数日前に関連するSNSやブログで発表されたため、ちょっとした騒ぎになりました。筆者も招待され、とっても感激しました。更に余談ですが連休の最後には東京国際マラソンも計画されています。
連休中と言うことで今回はとっても軽い記事にしますね。
新婦のミカさんと新郎のリュウジさんは既に4月半ば入籍を済ませ、仮想世界で正式な結婚式を挙げられたいとのことで計画されたようです。日本初のシミュレーションベースの結婚式ということでお二人とも改めておめでとうございます。
尚、新婦はライターの方です。(本職はIT関係のお仕事、ライターは余技)
関連のブログは以下の通りです。
▼SL結婚式 
http://slcom.jp/modules/wordpress/index.php?p=119
▼Cocololo初体験 (結婚式の場所)
http://slcom.jp/modules/wordpress/index.php?p=117
▼Cocololo打ち合わせ (結婚式の打ち合わせ)
http://slcom.jp/modules/wordpress/index.php?p=114
●場所は有名なリゾート地、ココロロアイランド
 セカンドライフの中で最も美しい島の一つ、有名なリゾート地の一つがココロロアイランドです。スカイダイビングや気球の旅、サーフィンなどが堪能できます。そして有名な結婚式場があります。ここでの挙式は日本人カップルで初めてだったそうです。
●SIM(シミュレーション)の限界問題の回避
セカンドライフは「オブジェクト指向」なのでサーバー上=島の上での人口制限があります。一度に精々50人程度しか島に入れない訳ですね。複数のタスクが連動して動く技術的限界がそのあたりということのようです。
そこで閉じたコミュニティ=グループを立ち上げ、予め出席希望者を登録しました。そして当日の予定時間前には島を貸切とし、誰一人入場できなくしました。
そして時間になれば、グループから一斉に入場許可のIMが飛んで、参列者が一挙に結婚式場に押し寄せました。その結果、一瞬にしてサーバーが凄く重くなりました。
結婚式997.jpg
(写真は上記ブログより引用)
●挙式の凄さと面白さ
愛の讃歌 (コリント十三章)
愛は寛容なもの、慈悲深いものは愛。
愛は、ねたまず、高ぶらず、誇らない。
見苦しい振る舞いをせず、自分の利益はもとめず、怒らず、人の悪事を数えたてない。
不正は喜ばず、人とともに真理を尊ぶ。
すべてをこらえ、すべてを信じ、
すべてを望み、すべてを耐え忍ぶ。
・・・・・・・・
その後に汝はこの女を妻とし・・と言うくだりが続きました・・・
 
 神父役の方が上記の愛の讃歌 (コリント十三章)をチャットで読み上げたのですが、汝はこの女を妻とし例え病の時も・・・途中でアドリブを聞かせて、例え「サーバーが落ちても」と言った直後に新郎が落ち、「メンテの時も」と言った後で新婦が落ちました。 これはハプニングでした。(笑)
 イベントとしては「ウエデングウオーク」に続いて「キスシーン」を含む「抱擁のシーン」があり、「ケーキカット」のシーンがありました。これら全部モーション・キャプチャーからアニメーション化が可能です。ケーキカットの時はアバター同士の共同作業としてお互いをしばらく見つめあい、凄く感激するシーンでした。
無論、その間素敵な心地よい音楽が流れています。まるで竜宮城です。
参列した女性たちのSNS日記やブログを見れば判りますが「パソコンの前でハンカチを使った」とか「ジーンときた」とか感極まった方々が多かったようです。皆さん、その日のために数百リンデンドルもするイブニングドレスを新調したり、手編みして参列されていたので当然でしょう。筆者も式に備えて二時間前から仮想ビバリーヒルズで礼服を揃えて来ました。ただブラックタイ=蝶ネクタイはRLでもSLでも嫌いなので、赤いネクタイに変えましたが。
礼服でSL世界に参加して「実に厳かな気分」になったのは初めての体験でした。
一緒にマイミクの女性と参加したのですが、彼女も感極まって一言も発しませんでした。もっともSIMが重くて落ちそうになるのを必死でこらえていたと言う事情もあるようでした。記念写真は一杯、取りました。
式後、ココロロ島がセカンドライフに参加する女性たちの間で観光ブームのターゲットになったのは言うまでもありません。RLと同じだ。(笑)
結婚式996.jpg
(写真は上記ブログより引用)
●「シミュレーション文化」の素晴らしさと何が挙式参列者の感激を誘うのか
 ソフトウエアが作り出した幻の像=アバター結婚式の何が参列者の心に本物の感激を呼び起こしたのでしょうか。思えばこれはとっても不思議な心理現象です。
 筆者はその秘密はモーション・キャプシャーに支えられた演技だと考えています。心理学者のメレビアンはコミュニュケーション場合、言葉は7%、声が38%、身体演技が55%の割合を占めると言っています。ビデオ会議ではこの身体演技が欠落しています。一方、今回のような一種のシミュレーション会議では、モーション・キャプシャーに支えられた演技がその部分をある程度カバーします。
モーション・キャプシャーに支えられた演技により「ケーキカットの時、お互いが見つめあうシーン」を演出したり「抱擁のシーン」を演出すれば、参列者の心に感動が呼び起こされます。そして花嫁が送られてきた「抱擁のシーン」に恥じらいを感じるというSNS日記を上げて来る事になった訳です。
米国のシャリ―タークルは、仮想社会の心の現実を「シミュレーション文化」と呼びました。
しかし今回のカップルは、実際の結婚式をRLで済まされ、晴れてご夫婦になられています。その上で「シミュレーション文化」の素晴らしさを私たちに教えて下さいました。
筆者の感想は何か恋愛映画を見ながら映画の中に出演しているような気分でした。
現代のピノキオを描いたスピルバーグ監督の映画「AI」に出てくる「母親が泣きながらロボットの坊やを森の中に捨てるシーン」が判った気がします。
ミカさん、リュウジさん、21世紀の歴史に残る感激を有難うございました。
結婚式37.jpg
(写真は筆者オリジナル)
(皆さん正装で参加、太陽の位置を夜のシーンに切り替えて撮影 リンデンドルでも礼服は高かった。 笑)
 日本ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫

関連記事

2020年1月
« 12月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031