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夏の風物詩「盆踊り」に沸き立つセカンドライフの日本人町


ちょっと早いと思うのですが、五月末からセカンドライフの日本人町は盆踊りのラッシュになり始めています。消費前エクスペリエンスとしてのセカンドライフ盆踊り、そして遅れて7月頃から始まるリアルワールドでの消費体験としての本物の盆踊りと言う経験マーケティング上の分業ができるかもしれません。セカンドライフの特徴は一種のテーマパークであり、エクスペリエンスの提供ですから、筆者はこの時差を「面白い現象」と捉えています。
色々な盆踊りの記事が出ています。
▼2日間を終えて・・・(Myhiroshima simでの盆踊り)
http://tatsuya.slmame.com/e8193.html
▼セカンドライフで夏祭り
http://kilinbox.net/index.php?diary=20070602
その他SLkanazawa(金沢)でも盆踊りが行われています。またJOBという島(SIM)のイベントで盆踊りに参加された方の報告もなされています。またビジネス&クリエイターフェアの閉幕イベントとして盆踊り・花火大会も開催されました。これからも夏に向けて多数の島(SIM)でぼんふぇす(盆踊り大会)が開催されそうです。
この手の季節の風物詩的なネットイベントは、何も日本人町特有のものでは無く、米国でもハローインのパーティが行われたり、セカンドライフ四周年のパレードも6月末に準備されています。
●消費前エクスペリエンスを提供するセカンドライフの立ち位置
 さて筆者が面白いと思うのは、米国でも同じように消費前エクスペリエンスを重視した動きが出てきている点です。日本は各島(SIM)のオーナーさん達を中心に草の根的に発生し、欧米では逆に企業からの仕掛けが目に付きます。
北米の映画広告企業のピクチャー・プロダクション・カンパニー(PPC)は、2006年11月に島(SIM)を購入し、シルバースクリーン島と名付けました。同社は新作映画のプロモーションをセカンドライフで行い始めています。丁度、ディズニーが映画のテーマパークを消費後体験(映画を見た後の懐かしさ、思い出の想起)としてアナハイムとフロリダのオーランドに物理的テーマパークを立ち上げたのと逆に消費前エクスペリエンスの提供を目指して映画の封切り前に期間限定のテーマパークをセカンドライフ上に立ち上げました。
広告代理店のPPCには顧客が付き始めています。第一作目が3月にプロモーションしたワーナーブラザーズのヒット映画「300」、次が6月からのFOX映画「ダイハード4」です。共に主役が参加してセカンドライフ上で記者発表を行い、シルバースクリーン島を映画シーンのテーマパークとしてのシーン提供を行っています。
▼ダイハードのプレスリリースのビデオ(1-4)
http://youtube.com/watch?v=FZyBF7LtOXk  
http://youtube.com/watch?v=fnkEadlvkDI
http://youtube.com/watch?v=uM98AY7CHMc
http://youtube.com/watch?v=kEItFVc3xh4

映画「300」の場合にはスパルタの300人の兵士が100万のペルシャ軍と戦うと言う凄い物語であり、男女のギリシャ時代の衣装がアバター用に無料で配布されています。それを着てスタジオの中を歩き回るとまるで自分自身が映画に出演している気にさせられます。明らかに「巻き込み効果」を狙ってますね。
これは奇しくも日本人町のセカンドライフでの5月から6月期かけての仮想盆踊りと、7月からの現実世界での盆踊りの関係と同じだと考えられます。セカンドライフのマーケティングには、この時差が重要なんですよね。
通信販売のセシールは通販業界で始めてセカンドライフに進出しました。2007年5月には男性用と女性用のスーツを無料で配布しています。
でももし筆者がセシールの企画担当ならば、同時に盆踊り用の浴衣も無料配布したと思います。そして5種類くらいの男女の浴衣を並べて投票を行い、投票上位の浴衣を実際に通信販売してみるのも面白いかと思います。そうすれば消費前エクスペリエンスとしてセカンドライフで着た浴衣が、7月から8月には実物の盆踊りで着てもらえる訳ですね。
また色々な盆踊りの会場に屋台の形式で出店し、浴衣を配布し投票してもらうのも面白いかもしれません。
第二回のMAGSL東京国際マラソンでは、企業スポンサーが付きました。
セカンドライフでマーケティングを考える企業ならば、企業と住民主体のネットイベントの共生関係を更に色々なエクスペリエンスのもたらす時差を深く理解しよう。
日本ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫

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