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テレビは早晩、セカンドライフ等に引っ越すのか?


 セカンドライフにフジテレビやテレビ東京などが進出します。欧米でもテレビ業界から「セカンドライフは新しいテレビ」との見方が出ており、一部成功事例が出始めています。この地殻変動は予想以上に大きそうです。
この投稿は日経新聞の記事がきっかけです。
▼セカンドライフ民放各局が利用 (2007年6月26日付け朝刊)
 
  この記事によればフジテレビが6月28日からアイドル番組の宣伝を始め、番組に登場するタレント9人がアバター姿で登場し、ファンとチャットを行なったり、サイン会を開きます。目的は番組とタレントの売り込みと書いてあります。
▼テレトロ祭り
http://www.teretoro.com/
 引用
  
 

テレビ東京では「second life」において、「テレビ」と「レトロ」をテーマにした夏の祭典「テレトロ祭り」を開催致します。(・∀・)イイ!
あ、スイマセン!わたしは、テレビ東京「テレトロ祭り」広報担当のHANAKOです。突然の大役を命じられてちょっと緊張しているのがバレバレですね。わたしのプロフィールはこの右上を見てくださいね。
 さてさて、「テレトロ祭り」のテーマの1つ、“テレビ”とは、もちろんテレビ東京の “わが道を行く” 雰囲気と、企画のこと。目先の流行や話題だけにとらわれない“本当に面白いもの”をとことん追求し、「さすがテレビ東京!目の付け所が違う!」と言っていただけるような、さまざまなアトラクションを企画中です。

 引用終わり
 テレビ東京は三井物産らのコンサルを得て7月2日からテーマパーク「昭和の町並みでの夏祭り」を期間限定で行ないます。アバターの衣装コンテストが計画されています。
●基本は米国テレビ業界への追随アプローチ
米国では2006年11月に1、000人のアバターを集めて開催したニューヨーク、ロックフェラーセンターでの「クリスマスツリー点灯式」を始めテレビ関係のセカンドライフ活用が目立っています。ComcastやMTVなども積極的です。
 2007年3月にニューヨークで行なわれたフォーチュン500を対象にしたビジネスセミナーVirtual World 2007では、仮想MTVが成功事例としての基調講演を行なっていました。その中で面白かったのは4Dテレビ= 3Dインターネット + テレビと言うコンセプトでした。ラグナビーチなど評判の番組をどんどんセカンドライフや独自の仮想社会に移して、タレントがアバターになって登場しました。そしてプールサイド鈴なりのファンとチャットを行なったり、番組を一日早めに放映するなどしています。
 既に60万人の仮想MTV(vMTV)のアバター姿のファンクラブを立ち上げ(8割が女性、平均年齢20歳)大変な力のいれようです。
そしてはMTV MUSIC GROUPこれを新時代の放送と考えており、コカコーラや携帯電話のシングラー(現AT&T)、レゴなどが仮想社会番組の広告スポンサーについています。
またCATVのSundance Channelは、セカンドライフで番組の試写会を行なっています。ウエザーアイランドを作ったウエザーチャネルに続いてCOMCASTも登場するなどテレビ番組の仮想社会熱は盛り上がる一方のようです。
英国ではティーンのテレビ視聴率が2006年のクリスマスは大幅に下がった(10%)と言う発言が質問者から出るなど欧米テレビ業界は若者離れ、広告離れで大変です。
 その結果、欧米のテレビ業界はセカンドライフなど仮想社会に「視聴者参加型テレビ番組」として興味がある訳ですね。
●何故アバター共同視聴はテレビを復活させる可能性があるのか?
皆さんは社会的促進効果(MERE PRESENCE EFFECT)をご存知でしょうか。これが今回のテレビ局の動きを理解するキーワードです。
テレビでも放送大学のような通信教育でも、Eラーニングなどでも同じことですが、現代の若者は「一人でぽつん」と番組などを視聴しています。いわば孤立、孤独、接触飢餓の状況にあります。それは面白くない、つまらない、だから仲間を求めて離れていきます。
最近の欧米の若者はテレビなどから離れてマイスペースやYouTube、携帯電話など同世代の仲間とのコミュニュケーションを求めています。これが、ソーシャルメディアが注目されている理由の一つです。
「それならば皆でテレビを見れる社会環境を作ればよいではないか」と言うのがセカンドライフなどで「先行視聴」や「試写会」を行なう理由です。通信教育を長く続けるのと同じで仲間の存在感が「動機付け」になる訳ですね。セカンドライフに進出した50-60校の欧米の大学は賢いですね。
 同じテレビを見るにしても興奮するスポーツの放送ではサッカーのように「六本木のレストランに集まって視聴」したり、甲子園で母校が活躍する時には「わざわざ学校へ行って皆で視聴」します。トラキチと言われるタイガースファンは、球場まで出向いて一種のコスプレを行なって「共同視聴」しています。まるでアバター視聴です。
一人でテレビ見てもつまらないからこういう現象が起こります。これが社会的促進効果の持つ意味です。
 これがメディア論の言う「一人でテレビ」現象、視聴者の孤立、孤独現象、結果としてのテレビ離れへの解決策としてテレビ業界により注目され始めました。
最も日本の若者のテレビ離れは、まだ欧米ほど明確に数字に現れておらず、これから急速に起こると予測されていますが。但し、日本でも視聴者の高齢化は公共放送などによる各種の調査結果から明らかです。
筆者はいずれ民間放送も公共放送も番組をセカンドライフなどで視聴者が共同視聴する方向に向かうと考えています。
番組を見ながら皆で「IMやチャットでわいわい」と視聴するから孤独なテレビや孤独な授業が楽しくなります。一方、テレビ側は、視聴者の反応が手に取るように判ります。
3Dインターネットの持つ潜在的な可能性はほんとに凄そうですネ。
 日本ナレッジマネジメント学会専務理事 山崎秀夫

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