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YouTubeがTwitterと組んで「U2」ライブのソーシャルテレビに出た訳


 流石に大手経済新聞の記事でも報じられましたが、YouTubeがミュージックバンドの「U2」ライブ中継を10月25日に流します。日本でも見られるようですね。視聴者はTwitterによるライブチャット型参加が出来ます。半年前は「ライブストリームは負担が大きい」と渋っていたYouTubeでした。またSNS機能を付加したりして、ソーシャルテレビへの単独で取り組み姿勢が明確だったYouTubeの心変わりの理由は何でしょうか?
 音楽バンドの生中継は「ショーズ&ムービーズ」と言われる領域です。これまでの視聴者による投稿(クラウド投稿)型の3分とか5分の短いビデオクリップとは異なるサービスが要求された訳ですね。30分とか1時間と言った長い時間の視聴になれば「ライブチャット」や「バックチャネル」サービスが必要です。この点は、フェースブックやUstreamなどが先行していますから。
 またテレビのデジタル完全移行の影響で見逃し視聴やインターネット生中継などは時代の流れとなっています。先行するフォックステレビなどのHuluが2%の視聴者で動画投稿サイトの20%の収益を稼ぐと言う大成功を収めていることからして、YouTubeも相当焦っていると考えられます。Huluはフェースブックなどと組んで共同視聴=ソーシャルテレビには本腰を入れていますから。(ロンドンの9月末のソーシャルテレビフォーラム参照)
それが証拠にYouTubeは映画の「タクシードライバー」も「ライブチャット」形式で放映しています。
 ★★YouTube to Live Stream U2 Concert
http://mashable.com/2009/10/19/u2-youtube-live-stream/
★★ U2 on YouTube(プロモーションビデオ)
http://www.youtube.com/watch?v=W2xae9dcAVg&feature=player_embedded
★ ★ YouTube to Include Live Tweets in Full-Length Viewing of “Taxi Driver”
http://mashable.com/2009/10/16/youtube-taxi-driver-twitter/
★ ★ 第43回「ファンフィクション時代の到来が期待されるソーシャルテレビの進化」(2009/10/15)
http://bizplus.nikkei.co.jp/genre/eigyo/rensai/yamazaki.cfm

単独でソーシャルテレビに進出すると言っていたYouTubeですが、「ショーズ&ムービーズ」の領域の戦いは相当熾烈なようです。結局、単独での進出は諦めてTwitterと組むことになりました。グーグルのライバルのフェースブックやTwitterと言うクラウド(大衆コミュニティ)の力を無視できなくなった訳ですね。
国内でもTwitterとは毎日放送が「情熱大陸」でタッグを組んでいます。今後は国内ではTwitterが注目されるでしょう。TBSやテレビ朝日もYouTubeに参入しています。またニコニコ動画にはTBSやテレビ東京が参入し、GYAOにはフジテレビや日本テレビが出資しました。
 YouTubeやニコニコ動画ではソーシャルテレビ型視聴が可能です。GYAOはどうするのでしょうか?
 やはり国内では今後、MIXIでは無くTwitterが組み手として注目を集めるのでしょうか?
★ ★ 「情熱大陸」がTwitterでつぶやくソーシャルテレビの可能性
http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=MMITel000008092009
★★ キー局がなぜ今、YouTubeに テレ朝とTBS、“かつての敵”と手を組む
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090929-00000076-zdn_n-sci
YouTubeは国内で2千万人が視聴していると言われていますから影響が大きいですね。ニコニコ動画やmixiはこう言った動きにどのように対抗するのでしょうか。
益々面白くなってきました。楽しみです。
 日本ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫

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