2006年06月07日
●SNS理解のためスモールネットワーク理論をマスターしよう!!
CNETのコラムに久々に理論が載りました。いわゆるスモールネットワーク理論ですね。皆さんは日ごろ何となくmixiやGREEに参加されているかもしれませんが背後にはしっかりしたSNSの理論があります。記事は以下の通りです。
日本で広がるスモールワールド・ネットワーク
http://japan.cnet.com/column/ncompany/story/0,2000057834,20130167,00.htm
ソーシャルネットワーキングの基礎理論としては以下のものがあります。
●六次の隔たり論
米国ハーバード大の社会学者スタンレー・ミルグラムが60年代に実証実験を行って確立した『六次の隔たり論』があります。これは六人の親密な人を介すれば米国中の誰にでも会えると言う有名な理論ですね。
●弱い絆の強さ
同じく米国のハーバード大にいたマーク・グラノベターが発見した理論です。彼は失業者が就職先を親密な知り合いではなく、ちょっと離れた知り合いから紹介してもらう事例が多いということを発見しました。例えば元恋人の兄と酒場であって・・とか、子供が同じ幼稚園に通って知り合いになった人からとか。
これらの60年代の研究は『小世界研究=世界は狭い研究』と言われ、社会学上ずっと続く有名な研究となりました。そしてネットワーク分析と言う理論も発展しました。ネットワークには中心性があるとか密度が濃いと言った考え方です。その発展型が掲題の『スモールワールド・ネットワーク研究』ですね。
これは組織内における人脈形成の研究ですが、米国の21世紀型ナレッジマネジメントにおけるソーシャル・ネットワーク研究と言えば、スモールワールド・ネットワーク研究が応用されています。例えば研究部門と営業部門の間の人脈を調べて、お互いの交流が薄いとなれば両者の間で飲み会(立食パーティ)が行われたり、隠れたキーパーソン同士を紹介しあったりしています。掲載記事では以下のようになっています。
※引用
『近年、相次いで発見されたネットワーク理論のひとつにスモールワールド・ネットワークがある。現在コロンビア大学社会学部の准教授を務めるダンカン・ワッツが、コーネル大学での指導教官であったスティーブン・ストロガッツと共に1998年にNatureに寄稿した「Collective dynamics of 'small-world' networks」は、彼らのスモールワールド・ネットワークの理論とその考え方を一躍有名にした。』
※引用終わり
これらの理論は2003年頃から米国のFriendsterなどインターネット上で応用が始まり、ソーシャルネットワーキング・サービスが誕生しました。こう言った基礎理論を知った上でSNSの色々な変化や動きを見ていると世界がまた変わって見えてきます。たまには社会学の基礎理論を謙虚に学ぼう!!
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山崎秀夫 / 日本ナレッジマネジメント学会専務理事
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