2006年10月10日
●グーグルによるYouTubeの買収の意味
-RW(リード・ライト)文化=クリエィティブ・コモンズ派の勝利-
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参考記事はUSA TODAYです。更にITMEDIAも挙げておきます。
▼Google-YouTube deal joins Net search and video forces
http://www.usatoday.com/money/industries/technology/2006-10-09-gootube-usat_x.htm?csp=34
▼YouTube買収がGoogleにもたらすメリットは?
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0610/10/news021.html
Yahooの追撃を振り切ってグーグルがYouTubeを16.5億ドルで買収しました。
これは一体、何を意味するのでしょうか?
筆者が注目しているのは、買収発表の数時間前にユニバーサルミュージックやソニーBMG、アメリカ三大放送のCBSがYouTubeと戦略提携を発表している点です。
これでYouTubeは放送、レコード業界との当面の大きな訴訟リスクを回避しました。だから買収発表後、グーグルの株が上がった訳ですね。
※引用
A few hours before Google said it will buy YouTube, YouTube announced deals to legally put music videos from Universal and Sony BMG on its site, and news and sports from CBS.
※引用終わり
さてYouTubeに代表される大衆表現社会(CGM社会)の特徴は、お互いがお互いの投稿物を自由に活用しあうクリエイティブ・コモンズ(CCライセンス)の世界だと言う点です。これは著作権を一部留保しながら、お互いに自由に使って創造性を磨こうと言う文化です。スタンフォード大のレシグ教授はこれをRW(リード・ライト)文化と呼びました。これは著作権の部分的放棄の文化です。
一方、20世紀型の厳しい著作権を主張する文化、例えばipodやITMSに代表される古い文化をRO(リード・オンリー)文化と呼びます。
YouTube はRW(リード・ライト)文化です。そこに20世紀型の著作権を主張するRO(リード・オンリー)文化のレコード会社やテレビ局、ハリウッドなどが巻き込まれているが故にこれまで著作権でもめていた訳ですね。
判り易く言えば、クリエイティブ・コモンズの世界であるYouTubeに音楽やニュース、スポーツを配信すればそれらの著作物はマッシュアップやリミックスなどのリスクに晒されます。
例えばビートルズの曲を消費者が自宅の猫の動画と一緒にYouTubeに投稿する例はこれまで一杯ありました。またニュースを細切れにして『コラージュ』を作ってYouTubeに投稿した例もありました。
今回、保守の権化と思われていたRO(リード・オンリー)文化派のユニバーサル・ミュージックやソニーBMG更にCBSがYouTubeに対する配信を認めたことは、RW(リード・ライト)文化=クリエィティブ・コモンズ派の大きな前進と言えましょう。大勝利ですね。
買収後もYouTubeには訴訟リスクが残りますが、レコードや放送業界の主流と戦略提携を結んだ点は裁判所にも影響を与えると考えられます。
歴史が動きました!!
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