2007年01月08日
●米国で始まる企業ポータル発ネット娯楽テレビに注目!!
ブランデッドエンターテインメントと呼ばれる企業ポータルからのテレビサービスが開始されます。ビールのバドワイザーのアンハウザーブッシュ社などが始めますが、各企業は自社のポータルサイトから娯楽番組やスポーツ番組をネットテレビ放映するそうです。6チャンネルからなる同社のサービスはBUDTVと呼ばれています。勿論、消費者作成広告用のYouTubeならぬBudTubeも7チャンネル目として準備されています。2007年2月5日のスーパーボールの終了時点が楽しみです。
30年代から50年代までは、広告主企業はラジオやテレビのショーをコントロールして来ました。今回の動きはマスコミを飛ばして直接、コンテンツを製作し、広告を載せる動きであり、昔に帰る訳ですね。
ぺプシコーラに同様の計画があると聞いていましたが、全米広告投資が40位のバドワイザーも始めます
アンハウザーブッシュ社は、2007年度に広告費の十%をインターネットにシフトします。
▼This Web TV Is for You, Especially if You like a Male Aged 21 to 34
▼A NEW GENERATION OF ENTERTAINMENT IS COMING SOON.
●スポーツの生中継以外はインターネット広告の方が魅力的?
消費者のテレビの広告を飛ばす傾向(特に視聴DVRの場)、それを止められないテレビの情けなさに我慢がならないので自社で始めるようです。
BUDTVは7つのチャンネルから構成されています。それはcomedy, reality, sports and talk programmingなどです。全て同社の特注のオリジナル番組です。
●第七チャネル目のBudTubeはCGCM(消費者作成CM)用
これは『やっぱり』と言う感じですが、YouTubeと同様のサービスを始めます。名前はBudTubeです。素人ビデオの投稿と言っても、一部コメディもありますが、狙いは消費者作成ADの公募やコンテストが主目的です。
引用
The idea for Bud Tube, Mr. Schumacker said, came from another agency that works for Anheuser-Busch, Goodby, Silverstein & Partners, also part of Omnicom. The first assignment consumers can tackle, he added, is to make their own versions of a series of Bud Light commercials featuring a character called Ted Ferguson, billed as the Bud Light daredevil
引用終り
●ブランデッド・エンターテインメントのイノベーター企業は以下の通り
ロジャースのイノベーションの普及曲線によれば、全く新しいことにチャレンジする企業をイノベーターと呼びます。それは以下の通りです。
米国ホンダやP&G、GM、ベストバイ、ぺプシコーラなど蒼々たる企業がブランデッド・エンターテインメントを始めるようです。
引用
Anheuser-Busch is joining a lengthy list of marketers turning to branded entertainment. Others include American Honda Motor, Best Buy, Cadbury Schweppes, General Motors, Krups, Pepsi-Cola, Procter & Gamble, Stolichnaya and Washington Mutual.
引用終り
●企業広告のマスコミ離れと自社ポータルでの娯楽提供は何を意味するのか?
2009年2月の地上波の完全デジタル化を前に凄い動きが出てきました。企業が自社テレビを持って消費者に直接、訴えかけ、YouTube型のCGCM(消費者作成広告)を作ってもらい、次第にブランドコミュニティを組織する。ソーシャルメディアを活用して大衆表現社会を自社のポータルで立ち上げ、口コミで宣伝すると言う訳ですね。
これまでWeb2.0型のコミュニティ・アプローチで凄いのはBBCだと思っていましたが、米国のブランデッド・エンターテインメントはもっと凄そうです。
確かに今回ターゲットにしているバドワイザーの若い顧客である21歳から34歳は、テレビなどマスコミに興味が弱いか無い層です。日本でもこの層は十年前(95年頃)は8割が新聞を読んでいました。ところが20代では2005年現在では6割から5割しか読んでいません。30代もかなり新聞購読率は下がっています。無論、テレビも見なくなっています。
と言うことは日本でもブランデッド・エンターテインメント=企業娯楽テレビは、恐らく流行るでしょう。
Web2.0に対する米国企業の動きはあまりに速いです。
日本ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫
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