2007年02月20日
●Web2.0大統領選挙とソーシャルメディア活用-主にブログに焦点を当てて-
既に民主党、共和党で18人程度の2008年大統領選挙候補者の名前が上がっています。全体の傾向としてはウオール・ストリート・ジャーナル誌の2007年2月14日付け記事が参考になります。

●WSJ記事の全体の要約と感想
18人の候補者が「過去80年間で最も開かれた(オープンな)選挙」を戦うとされています。国民がネット上で自由に発言できる、大衆表現社会(CGM)の下での可視化された選挙戦と言う事なんでしょう。そして『選挙戦で大きく儲けるのはテレビだけではなく、ブログ関連のビジネスだ!!』と言っています。寧ろBlog Primaryと言う表現ですから、お金は主にブログ関連に流れると言う話のようです。政治関連のブログの広告枠がどんどん売れているようです。これは政治関連のコラムを書く人々の横に候補者の広告を載せ、候補者のサイトに誘導する作戦のようです。明らかにグーグルからヒントを得ていますよね。当然、2006年の中間選挙と同じでグーグルにも立候補予定者の広告が載せられています。
また候補者自身の為の記事を書く政治ブロガーも沢山雇われています。これも一種の広告宣伝費ですね。但し、インターネットの政治ブログで書かれたコラムを読むのはその4割(中心)が35歳から54歳且つ年収が10万ドル以上、且つ男性中心と言うことなので女性や若者には政治ブログ上の宣伝は受けませんよね。だからSNSのフェースブック、マイスペースやYouTube辺りの活用に熱心な候補者も居ます。
また民主党や共和党の特定候補から広告を貰ったからといって、米国の政治コラムを書くブロガーは容赦しません。公然と批判を投稿する横で批判された候補の広告が光っているなんてことはざらにあります。このあたりは「やらせ」批判もある米国では徹底してますよね。
総じて2004年の大統領選挙は29百万ドルの広告がインターネットに投下されました。今回は80百万ドルに上ると言われています。ではちょっと際立ったものだけ少し見てみましょう。
★ジョン・エドワーズ上院議員(民主党)
2004年の大統領選挙で民主党から副大統領候補になった有名人です。6-7人の専門ブロガーをフルタイムで採用し、政治関連のブログサイトに広告を載せ始めています。でも二人のブロガーが保守党を攻撃し過ぎて、保守党からクレームが来て辞任する騒ぎになっています。
若者向けにはYouTubeとマイスペースを活用しています。でもマイスペース上でのエドワーズの知り合いの輪には11,301人しか登録されていません。ちょっと寂しいですね。
★マケイン候補(共和党)
どんどん政治コラムが書かれている有名サイトに広告を打っています。Townhallなど保守的な政治コラムサイトがお好みのようです。
★前マサチューセッツ州知事のミット・ロムニー(共和党)
同じように政治コラムが書かれている有名サイトに広告を打っています。
★ジュリーアーニ候補(共和党)
ご存知、元ニューヨーク市長で例の9・11事件で有名になりました。共和党候補の本命の一人です。グーグルに随分、広告投資をして入れ込んでいるようです。面白いのはグーグルでジュリーアーニと検索すれば、ジュリーアーニ候補の広告も出てきますが、マケイン候補やロムニー候補のサイトに誘導する広告も出てくる点でしょう。やっぱりグーグルは商売が上手ですね。
★ヒラリー・クリントン候補(民主党)
どんどん政治ブログサイトから広告を買い捲っていますが、保守派のブログサイトにも広告を出した点が民主党支持者から批判されています。『何で価値観の異なる保守的な人々をサイトに招くんだ!!』と言う訳ですね。またヒラリー陣営はラスベガスのような金持ち州でばかり広告を出していると言う批判もあります。
でもホームページから支持者とのQ&Aを行ったり、遊説の模様を伝えるヒラリーテレビは有名になっています。確かにYouTubeは10分と言う制限時間がありますから。
●まだまだテレビ広告かな?
テレビの一週間のスポット広告が9万ドルから11万ドルと言うことです。一方、ブログ広告は有名サイトで週に2,900ドルから250ドル程度です。個人ブログだと週に20ドル程度と言われています。政治ブログの読者がお金持ちの中高年男性だと、テレビには勝てそうに無いですよね。
日本ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫
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