2007年04月02日

●任天堂のWIIとセカンドライフがリードするVR2.0(人工現実感2.0)

 日本の軟い盛り上がりに比べて米国などでの仮想社会の盛り上がりには勢いがあります。またゲームとしてみた場合、任天堂のWIIの評判が非常に高いことも明らかです。その背景には企業による人工現実感のビジネス活用が進んでいるVR2.0と言うべき動きがあります。

 任天堂のWIIもセカンドライフも共にゲームの領域発のエンターテインメントですが、米国では人工現実感の企業内活用の浸透を支えています。楽しいとか面白いと言ったエンターテインメントの世界が、人工現実感に対する国民の認識を変えそして企業の認識を変え始めている訳ですね。

 シミュレーションベースのトレーニングとかシミュレーションベースのブランドコミュニティと言う新しい動きな訳ですね。新しいナレッジマネジメントもそのひとつでしょう。

ビジネスウイーク誌の2007年4月2日号のメインテーマ(カバーストーリー)は、VR2.0(人工現実感2.0)の特集でした。

▼Beyond Virtual Reality

色々な企業が色々な領域でVR2.0(人工現実感2.0)の動きを行っています。


任天堂のWIIとセカンドライフのVR2.0(人工現実感2.0)への貢献

VR2.0(人工現実感2.0)の中身は、インターフェースとしての「モーションキャプチャー」と人格的表現としての「アバター」です。

ビジネスウイーク誌には任天堂のWIIしか取り上げられていませんが、アバターの話も結構、出てきます。そこでアバターを米国国民に広く認識させているセカンドライフも加えて考えます。

★任天堂のWII・・・・・・「モーションキャプチャー」の普及の意義
★セカンドライフ・・・・・「アバターの普及意義」

3次元空間と言うVR2.0(人工現実感2.0)のビジネス活用の中で任天堂のWIIでゲームを楽しむことにより、人の動きを人工現実感(仮想空間)に取り入れるインターフェースに関して「モーションキャプチャー」の重要性を米国国民やビジネス界は認識しました。

一方、仮想空間で動くアバターの重要は、セカンドライフのブームが米国国民に浸透することによりビジネス界に広まり始めています。

●具体的な事例

 VR2.0(人工現実感2.0)でのアバターの活用法には二通りあります。

★似顔絵アバター ・・・・・これ、WIIにもありますよね。
★ハリーポッター型の魔法アバター


1)ビデオ会議の置き換え

似顔絵アバターとは、本物以上に本物らしい、本人の特徴を生かした、他者から見て直ぐ判るアバターです。具体的には非常に高価なビデオ会議の安い置き換えにセカンドライフなどを活用したと考えればよく判ります。

 ビデオ会議はYouTubeなどの影響もあり、欧米企業で導入熱が盛り上がっていますが、プライベート・システムを導入するとすぐ億円単位のお金がかかります。一方、社員の特徴をアバターとして登録して置き、アバター会議にすれば断然コストが安くなります。

将来、セカンドライフなどのVR2.0(人工現実感2.0)のインターフェースは、任天堂のWIIのような「モーションキャプチャー」インターフェース型になると考えられ始めています。

2)航空機の室内シミュレーション、操縦シミュレーション、整備シミュレーション

 これらも多くのものは参加者の簡易アバターと「モーションキャプチャー」型インターフェースで行われています。

3)ラスベガス空港の通路広告

 米国のラスベガス空港の通路広告をご存知でしょうか。人が通路上を動くと宣伝用の車のイメージが同じ速度で動き始めます。そしてその車には歩行者のアバターが乗っています。この場合にはモーションキャプチャー」とアバターの発想が活用されている訳です。

4)ディズニーのカリブの海賊

 ディズニーのヒット作映画、「カリブの海賊」では、たこの怪物を描くのに「モーションキャプチャー」とアバターの発想を活用しています。これはアバターが動物に変わる発想、即ちハリーポッター型のアバターとして説明できます。

●今後の動き

 このようにして企業ではVR2.0(人工現実感2.0)の活用の動きが始まっています。それを大衆表現(UGM)としての任天堂のWIIとセカンドライフが支え、国民や企業の認識を変えているわけですね。

セカンドライフや任天堂のWIIをたかがゲームと馬鹿にしないで、その意義をしっかり理解しよう。

PS.
  下記はセカンドライフでドイツから有名なDJを呼んでダンシングを行っているシーンですが、筆者のダンスはセカンドライフ内で配られたものです。
まるで映画「マトリックス」のようにアバターにダウンロードします。次のシーンはお花見でのダンスです。共にダンスの動きには「モーションキャプチャー」が活用されていると考えられますます。

▼有名DJを呼んでのパーティ(欧米ではラジオ放送と同時送信している例が多い)
secondlife-postcard402.jpg


▼日本のセカンドライフで3月31日の土曜日に行われたお花見大会の模様

 secondlife-postcard花見02.jpg

日本ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫

Posted by sns at 2007年04月02日 14:20
トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://socialnetworking.jp/b/mt-tb.cgi/3365

コメント

EDIT