2007年06月24日

●プラットフォーム化するSNSは新しいポータルか?

 ちょっと前までブラウザーOS説がまことしやかに唱えられ、全てのITサービスがプラットフォームとしてのブラウザーOSの上に載るすと言われていました。現在では、「SNSなどがプラットフォームである」と言う見方が出現し、注目されはじめています。

 
 米国で注目を集めているのはSNSの「フェースブック・プラットフォーム」であり、標準化の上にウイジェットなどの考え方が結びついています。

関連記事は以下の通りです。

▼巻き起こる熱狂--アプリ開発プラットフォーム「Facebook Platform」

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20351065,00.htm?ref=rss

引用

ウェブサイトはまだ形にすらなっていなかったが、その若者は自分のサイトを構築するために「Facebook Platform」を使ってアプリケーションを作れるようになりたい、いや、そうならなければ、とさえ思っていた。Facebook Platformとは、人気のソーシャルネットワーキングサイト(SNS)「Facebook」が5月にリリースしたアプリケーション開発プラットフォームだ。これで、Facebookのユーザーが自分のプロフィールに追加できる独自のアプリケーションを、サードパーティーの企業や開発者も作成できるようになり、多くのウェブ関連企業にとっては、「Facebook用アプリケーション」を制作することが最重要事項となった。特に、Facebookに夢中になっている大きなユーザー基盤を利用して成長しようと考えている小規模企業にとっては大事だ。

引用終わり

 これ以外にビジネスウイーク誌の記事も参照する価値があります。
さてこの背景には米国の若者のライフスタイルの変化があると言われています。まず同年齢の仲間との社交を行います。その為に若者達が群れる場所やコミュニュケーション手段は、SNSや携帯電話という訳です。こうして米国の若者のテレビ離れは進んで行きました。

そのサービスがWeb1.0に属するにせよ、Web2.0に属するにせよ、同じことがITサービスの中でも言われ始めています。

例えばオークションサイトのeBayは、233百万人の参加者を擁する勝ち組のサイトです。平均して一ヶ月に2時間もサイト滞留時間があり、これはアマゾンの5倍と言われています。

しかしeBayは現在、スカイプやペイパル、再販チケットのスタブハブなど多数のサービスを購入し始めています。

ビジネスウイーク誌などを読めば、これは嘗てのWeb1.0の発想で言うデスティネーションサイトと同じコンセプトと考えられます。ポータルサイトから飛んできてもらうサイトの事ですね。

はい、Web1.0が華やかなりし頃は、各社ポータルサイトの位置獲得を目指して頑張り、Yahooが勝利しました。続いてグーグルが伸びてきた訳です。

さてWeb2.0の考え方が実行に移され進んで行く中で「プラットフォーム」と言う発想が出てきています。これはテレビ離れをした若者が集まる場所とIT開発における基盤とポータルサイトが合わさったような発想です。その代表が「Facebook Platform」な訳ですね。

これもまだまだ初期の発想ですが。


EBayは最近、明らかに自分たちをデスティネーションサイトと位置付けました。それも「何も自分たちのとこに来なくていいよ」「マイスペース上でそのままEBayのオークションに参加したら」と言う発想です。ソーシャルメディアのプラットフォームの上で「自分たちのサービスが動けば十分だよ」という発想ですね。


ことによると「Facebook Platform」の考え方が新しいポータルサイト的な視点を獲得するのかもしれません。

情報には二つの視点があります。一つはWeb1.0時代に重視された「ものやグッズとしての情報」です。これはポータル発想を生みました。一方もう一つの情報の視点は「コミュニュケーションの手段」です。これがWeb2.0時代のソーシャルメディアを生み出し、「Facebook Platform」の方向に動き始めています。


さあ、どうなるんでしょうか。面白いですね。


日本ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫

Posted by sns at 2007年06月24日 11:36
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