2007年12月28日
●社内SNSで失恋話が流行る訳
最近、幾つかの職縁SNSの話を聞いていると「失恋話」などで盛り上がっている例が増えています。これって会社にとって意味があるの? はい、大有りです。
話は変わりますが近代資本主義社会の成立は、「死」を社会的に隠蔽したと言われています。中世では「公開処刑」もあり、死んでいく人々は遺書を残したり、皆見舞いに来て大勢の人々との「長い死出の対話」が行われていました。
ところが近代社会は「若さ」「生産性」「数字」などに価値を置く為、「死」は邪魔者として社会の方隅=病院へ追いやられてしまいました。そして「死」は「長い死出の対話」と言う線から病院での生を追求した結果の点になってしまいました。
こうして「死」は社会の中から隠蔽されました。
でもその結果、静かなはずの学校や住宅地、会社などで死は「暴力的に復活」することになりました。そういえばこの前も「銃の乱射事件」がありましたよね。
これは「死を体験」することにより「生の実感」を取り戻していると言う行為だそうです。社会に閉じ込められた「死」が暴力的な形で復権すると言う社会が近代市民社会です。
それと同じことが組織の中でも起こっています。例えばセクハラの禁止、それに内部統制が重なると面白い状況が起きます。
男性社員が女性社員を合コンに誘わなくなるんですよね。これってリスク管理の賢い方法です。(無論、セクハラ禁止は当たり前であり、女性の地位の向上を意味しますが)
その結果、組織内での男女関係、ちょっとした淡い思いは全て否定され、地下に追いやられてしまいます。これって「死」の扱いと同じですよね。
ですから社内SNSなどで「失恋」がテーマになって盛り上がるのはとっても組織的に見て健全なことなんです。それによって組織が不健全になり、不祥事などの発生が防げる効果があるとも考えられます。
面白いですね。
日本ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫
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