2008年06月23日
●twitterを超える?可能性を持った時間軸を使ったミニブログ「Plurk」

「Plurk」というミニブログサービスがあります。いわばtwitterのような「短いコメント」を投稿するサービス。
6月頭あたりから海外のブログで取り上げられてました。「ただのtwitter亜流か」とも思っていたのですが、最近、海外のブログで比較的よく見かけるので改めてレビューしてみました(twitterを超える、超えないの記事なども)。使ってみると、なかなか興味深い機能もいくつかありましたので以下にご紹介。
■特徴
このサービスの特徴は「時間軸」を活用している点。どういうことかというと、繋がっている人たちがコメントした時間が、時間軸に表示されています。

↑こんな感じで投稿された時間がでます。
また、投稿数が増えた場合はどうなるのか?という点ですが、表示する時間軸の単位を短くして対応するようです。つまり、コメント数が少なければ、「1目盛り1時間」などで、投稿数が増えてくるに従い、1目盛り10分などになるようなイメージ。

↑こちらでは例えば、1分ごとに刻まれています。
また時間軸は、コメントがない部分は、はしょられるようです。2時15分の後が5時20分になるような。
そして右側にスクロールすれば過去のコメントも見ることができます。夜になると、時間軸のところに「月」のマークが出たりしてかわいい。
■機能
機能は基本的に、twitterと同じです。
- コメントの投稿
- 人とのリンク
の2つがメイン。
つながり方は、twitterと同じく「fan」になるという一方向のつながり方と、相手もfanになってくれた場合の「Friends」というつながり方の2種類があります。
※修正
つながり方は2種類ありますが「Fan」の場合、双方向でもFanのままです。友達の場合は別途、登録が必要なようです。失礼しました。
そしてClique(徒党みたいな意味?)という概念もあり、友人をグループ分けする事が可能。特定のグループだけにコメントを見せることができるという方法もできます。

このあたりを見ているとtwitterにない機能をじっくり付け足してみたというような思いが感じられますです。
■カルマという概念
また、コミュニケーションをサポートする「Karma」という概念があります。
これはいわゆる日本語で「業」とかくサンスクリット語のカルマですが、いくつかのソーシャルメディアでは「アクションに対する評価」として使われています。
Wikipediaの「業」では
「なすことそれ自身」という意味であって、古人が「造作」の義と言い伝えてきたとおり、動作の抽象的非人格的なものを言う
と説明されていて、ピンときませんが英語の「Karma」だと
the concept of "action" or "deed" in Indian religions understood as that which causes the entire cycle of cause and effect
という感じで説明されています。英語の方がわかりやすいですね。
たとえばソーシャルブックマークサービスの「reddit.com」や「Faves」や24時間プライベート垂れ流しサービスのJustin.tvで使われています。
かなり蛇足ですが、「reddit.com」の日本版のタイトルは「reddit.com: ネットデハッケン」。なんかNHK教育テレビを思い出しました。
閑話休題で、PlurkにおけるKarmaの溜め方は3点ほど。
- 投稿
- 返信
- 招待数
などで決まります。また、毎日1コメントはしないと、このKarmaは下がっていきます。どっかの囲い込みサービスのようですね。

↑これがKarma。ためたくなるのは人間の性でしょうか。
また、「インタレスティングなユーザ」ランキングもあり、Karmaの多さによってランキングがされています。

↑今の一位はブラジルの「Caina Nunes」さん。71カルマです。
カルマがあがると、デザインを変える(テーマを変える)こともできます。また表示名の変更は「40karma」ポイントが必要とか。このようなポイントの利用の方法はおもしろいですね。
■コメントに関する機能
また、コメントに関する機能も変わったものがあります。
1つは「アイコン」。メッセンジャーなどで利用する顔文字アイコンをコメントと同時に投稿することができます。

このようなアイコンを使ったサービスは他にもいくつかあり、たとえば音楽と今の気分をアイコンで表示する「Muzicons.com」や感情を10段階で表示するtwitterクローン「Emotion」などがあります。
また、コメントは「自分の名前」+「動詞」+「コメント」で投稿します。たとえば「ユーザ名」+「thinks」+「おなかすいた」のように。
この動詞は「loves」「likes」「shares」「gives」「hates」「wants」「wishes」「has」「will」「asks」「was」「feels」「thinks」「says」「is」の15動詞+フリースタイルの16から選びます(個人的には多すぎるような気がしないでもない。「gives」なんて使うことがあるのだろうか)。
Facebookでは「is」が基本でステータスが設定されていますが、そのあたりからインスピレーションしているのだろうかとも邪推。
また、「I am ○○」という一人称ではなく「ユーザー名+三単現」という点で、三人称のコメントになります。その点も、twitterと異なっているといえます。

また、コメントへのレスポンスもタイムライン上から行えます。ただし、コメントはタイムライン上に表示されず、該当コメントの横に数で表示されているだけ。

↑「867人もフレンドできちゃったよ。こえー」というコメントに対するレスは77コメント。

↑レスはこのように見ることができます。投稿も可能。

↑個別ページにも対応。これはtwitterと同じですね。RSSフィードにも対応。
なおコメント数は140文字まで。これもtwitterと同じ。なにかしら業界で140文字縛りのルールでもできたのかと勘ぐりたくなるほど。
なお、140で調べると「140 - Wikipedia」では以下の説明が。
4番目の調和数である。一つ前は28、次は270。完全数でない調和数としては1を除けば最も小さい数である。
そして、コメントには動画や画像を投稿することもできます。URLを投げれば拡張子などを認識し、自動で表示してくれます。YouTubeの動画にも対応。
■その他
コメントの公開設定は
- 全部
- 友人まで
- 特定の人まで
の3種類に設定できます。特定の人までの設定で上記のグループにも対応しています。
設定言語に日本語はありませんが、日本語は投稿できます。
また他者が「レス」をできないようにすることも可能。昨今のWebトレンド(主にはてな界隈)を踏まえいろいろ考えてしまう機能です(なお、常に独り言になるのでしょうか)。
またモバイルにも対応中。ただ日本から接続するとだめでした。また、「open API」もまだないそうで、それは結構マイナスかと。
友人はGmailやtwitterから、データをひっぱってくることも可能(繋がっている人で、Plurkを使っている人を探してくれる)。なおたくさん呼んだら星をもらえるという謎の仕組みも。
なお、Plurkというなんだか卑猥な(?)名前は、「Play+Work」から来ているという説があります(いくつかの由来が彼らのブログに記載されていますが)。
参考:Your life, on the line - Plurk.com
参考:Plurk: Unique or Just Another Twitter Clone? - ReadWriteWeb
また、Firefox用サイドバーもできているようです。Plurk Firefox Sidebar | Blog on a Stick
アバウトのページも素敵。Your life, on the line - Plurk.com
開発ブログはこちら。Your life, on the line - Plurk.com。
最近ではブロック機能が追加された模様。また、「この人のコメントはみない!」という「mute」機能も。
■運営陣

運営陣はこの方々。8人もいますね。
もともとは7人だったもよう。カナダの東部のオンタリオ州の人たちのようです。オープンが1月23日。もう半年ほど前ですね。
参考:Plurk: Twitter meets FriendFeed ≫ VentureBeat

↑ローディングの画面に出てくるお魚かわいい。twitterの猫との競合でしょうか。
なお、以下のように埋め込みウィジェットもあります。
■結論
広い意味では、twitterクローンと言っても良いかもしれません。しかし、時間軸をうまく活用している点では、自伝を創ることができる「OurStory.com」や、時間軸を共有するサービス「WhoseTime?など、昨今増えてきたソーシャルタイムラインサービスの一環と見ることもできます。
それよりも気に入ったのは、色々なところに工夫がされている点でしょうか。機能は同じでも、細部が違えば、ユーザ層も変わりそうです。最近はtwitterがやたら障害を連発していることもあり、もしこちらの方が使い勝手が良いならば、移動する人も多そうです。ただ、API周りをしっかりしないと、おそらくtwitterのようなインフラ的使われ方はされそうにないですが。
ということで、このサービスが成功するかどうかは、今後の展開によるといったところでしょうか。現状では、まだ積極的に利用するまでのモチベーションはわきませんが、もし友人たちが使っているならば、こちらに移行するのもまったくやぶさかでないような気もします。
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