2008年08月18日
●企業内SNSが育てるジェネレーションV型リーダーシップ
企業内SNSの導入ブームは既に多くの企業に浸透し、数だけはキャズムを超えてアーリーマジョリティのレベルに達する段階かと思われる程です。ベンダー各社のサービスも良く売れているようです。そこでは一体、どんなタイプの人財が育ち始めているのでしょうか。
★ 社内SNS成功の理由
http://www.socialnetworking.jp/archives/2008/07/sns_595.html
★ 社内SNS事例と社内SNS導入の効果やメリット
http://www.socialnetworking.jp/archives/2008/07/post_789.html
★ 企業内SNSが情報共有用途で広がる(角川、NTT東日本、日本興亜損保などが導入)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070606/273757/
★ 企業内ブログ/SNSの威力
http://www.socialnetworking.jp/archives/2007/01/sns_504.html
ざっと上の事例を見ただけでも結構の会社に社内SNSが導入されています。
また大手の不動産会社などでは「派遣社員」や「契約社員」の皆様も社内SNSにも参加してもらって効果を上げているそうです。昔、婦人服販売のしまむらなどでは優秀なパートの女性に店長になってもらって成果を上げていましたが、「派遣社員」や「契約社員」と言う事は企業内SNSにも同じような波が今様に訪れたと言う事でしょうか。
こういう場合、ネット上でリーダーシップを取り、マネジメントが出来る社員が育つことが成功の為の必須条件になります。
● ジェネレーションVを補足する視点
さて最近、調査で知られる米国のガートナーグループがネットを使いこなす世代として「ジェネレーションV」と言うコンセプトを提唱しています。
これは年齢などに関わらないネット活用能力の高い層のことを指しています。
レーションVには四パタンの人財が定義されています。
★★ クリエーター (創造者) 0%-3%
★★ コントリビューター (貢献者) 3%-10%
★★ オポトゥニスト (時々意見を言う日和見な人) 80%+
★★ ラーカー (見学者) 10%-20%
筆者はこの0%から3%のクリエーターの方々の中から「ネットを活用して組織を動かす、ネットマネジメント型人財」「ネットによる支援型のリーダーの輩出」が始まったと見ています。
● ネットをマネジメントに活用できるネットマネジメント型リーダーシップ
社内SNSが生み出す「ネットによるリーダーシップ型人財」は、昔はジョンソン・エンド・ジョンソンの社内コミュニティやリコーのおじさん通信などの事例が知られていました。ところが社内SNSや社内ブログの時代になって幅広い層の企業に「ネットによるマネジメント型人財」は見られ始めています。
この手のリーダーシップ能力を持っているマネージャーの特徴は以下の通りです。
1) ネットコミュニティを活用して現場の空気を体感できる。
2) ネットにより社員に対する方向性を提示できる。
3) ネットにより社員目線で話しかけ、社員の信頼を勝ち取ることができる。
4) 対面でのミーティングとの相乗効果を発揮できる。
5) 「コントロール幻想」や「巻き込み効果」などネット上で有効な心理学を自然に身に付けている。
ネットマネジメント型リーダーシップを持っているマネージャー層は、例えば「企業戦略」や「人事方針」などを案の段階で社員にネット提示し、大議論を引きおこし、その上で実際の戦略や方針を実行できるタイプなど驚くべき能力を発揮します。
ネットを上手く活用して仕事を進め、組織を動かす訳ですね。
ジェネレーションVの時代には「ネットで組織を動かし仕事を進める能力を持った社員やマネージャー」が大量に求められます。
これが社内SNSの人材育成観点からの大きな意義でしょう。
日本ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫
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