2009年01月30日
●グリーの伸びが止まらない!並行仮想社会(マイクロ取引)の波に乗って伸びる前途は洋々か?
この不況期、広告収入が各社ふるわない中、業績の上方修正を発表したSNSの老舗グリーです。現在、グリーが採用している、広告に代わる収入源としての仮想グッズなど「マイクロ取引の威力」は米国フェースブックだけでなく、日本でも凄いことになり始めています。
SNSの中にゲームなどの仮想の要素を持ち込んだのが日本版平行仮想社会の典型であるグリーな訳ですね。
★★業績予想の修正に関するお知らせ
http://eir.eol.co.jp/EIR/View.aspx?cat=tdnet&sid=670297
2009年6月期の業績予想を以下のように修正しました。
修正前 修正後
売り上げ予想 99億円 112.2億円
経常利益予想 58.7億円 65.3億円
これを見るとMIXIの2009年3月期を売り上げでも上回りかねない勢いです。(MIXIの予想売上高は130億円)ましてやMIXIが広告代理店に支払う経費部分も売り上げ計上する一方、グリーは計上していないとなれば、完全にグリーが業績面でMIXIを上回ります。
★★ 上場したグリー社長に訊く、売上高9倍成長の秘密
http://japan.cnet.com/interview/story/0,2000055954,20385426,00.htm?ref=rss
以下はグリー田中社長の談話の引用ですが・・。
引用
毎月のユーザー数の増加推移を競合他社と比較すると、ディー・エヌ・エーのモバゲータウン、ミクシィのmixiよりもGREEのほうが純増数が多くなっています。
収入源は広告と個人に対するデジタルアイテム販売の2本立てで、直近の四半期(7~9月)の内訳は広告と課金が3:7です。
引用終わり
引用
各社、会計処理の仕方が違うんですよ。例えば、ミクシィは広告販売の代理店マージンも含めて売上高に計上しているんですよね。そのため、売上高が多く、利益率が低く見えます。それに対して、グリーとディー・エヌ・エーは代理店マージンを抜いた分しか売上高に計上していないんです。同じ広告ビジネスでも、利益率が違ってきます。
引用終わり
最近、MIXIよりもグリーの株価が概して上値なのはこういった理由な訳ですね。
IT世界の変化は恐ろしいですね。以前の電話番号登録制度の時にも携帯サービス各社がこぞってフラット料金を導入しました。その結果、SNSのページビューは携帯電話(モバイル系)が飛躍的に伸び、それに乗っかったまずモバゲータウン、一歩遅れてグリーが収益面で大きな成果をあげました。
米国では仮想ペットや手帳の公開であるソーシャルカレンダー、更にアルバム作りであるスクラップブログなどの仕組みがフェースブックやべボ(BEBO)マイスペースなどのSNSのプラットフォーム・オープン化と共に登場し仮想グッズや仮想ギフトで収益を上げ始めています。仮想グッズや仮想ギフトが収益面で貢献し、新しいマーケティングの手段として世界的に注目を集め始めた中、日本のグリーやモバゲー、MIXIはどんな次の戦略を持ってどう動くのでしょうか!??
日本ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫
2009年01月26日
●並行仮想社会によるアルコアの9万人参加のイントラバース(3D型イントラネット)
2009年2月17日の放送完全デジタル化実施の動きを歴史の転換点として米国ではITやコミュニュケーション関連の技術活用変化が激しくなっています。全米アルミ産業トップのアルコアが9万人参加のイントラバース(3D型イントラネット)を立ち上げでいます。
セカンドライフ型の閉じた広い仮想空間を持たない、Web上で展開するサービスを並行仮想社会とか並行世界と呼びます。
セカンドライフ型のイントラバースよりも立ち上げが簡単ですよね。これは。
★ ★Alcoa Using ExitReality for Collaboration
http://www.virtualworldsnews.com/2009/01/alcoa-using-exitreality-for-collaboration.html

(virtual worlds news アルコアの記事より引用)
引用
Aluminum producer Alcoa is using ExitReality to tie its 90,000 employees spread out across 34 countries back together. ExitReality, a browser plugin that turns normal 2D websites into customizable 3D spaces, launched this past Septmber and seemed largely focused on consumer-facing apps with video site partnerships and marketing for Carl's Jr. and Hardee's. At the time, though, some companies were already using it on an intranet for collaboration. ExitReality is working with Alcoa to provide public or secure enivironments for meetings, product demos, and more.引用終わり
アルコアではイントラバース(3D型イントラネット)が、全世界34カ国の社員の遠隔地ミーティングやシミュレーションによる製品デモなどに活用されています。
ExitRealityのサービスが使われています。プラットフォームと呼んでも良いのですが。
製品デモとか遠隔地ミーティング、教育・研修の話は既にしたので、ここでは紹介しませんね。
まあ、アメリカでは次第にイントラバース(3D型イントラネット)が教育・研修目的などで普及していますが。
面白いのは2008年9月に立ち上がったサービスである「ExitReality」はレストランのカールス・ジュニアやハーディズなどのサイトでWebサイト埋め込み型のマーケティングにも利用されている点でしょう。
その特徴は以下の点です。
① アバター不要、埋め込み型
アバターが無くてもWebサイト上の仮想の部屋に入れ、中の製品やビデオを見ることができる。
以前紹介したAT&Tの事例と同じですよね。これは。
② アバターをダウンロードすれば、部屋の中に入っていける。
③ 仮想空間=部屋が簡単に立ち上がり、WebサイトにもSNSにもブログにも貼り付け可能
まあ、セカンドライフのような本格的な3D没入型のサービスとは異なりますが、Web2.0のコミュニュケーションと言う文脈ならば(ゲーマー出身者は不満でしょうが)これで暫く十分なのではないでしょうか。
★ ★ 説明の動画What is ExitReality?
http://www.exitreality.com/
フェースブックやマイスペースなどに埋め込んだ事例が出てきます。
でも「百聞は一見にしかず」なのでCarl's Jr. and Hardee'sのレストランの事例を見てください。マウスで動かしましょう!!
★ ★ http://www.carlsjr.com/#/on-tv-now/fake-restaurant-shelby
★ ★ http://www.hardees.com/

3D空間=部屋の中でテレビ(動画)コマーシャルが放映されており、 バナー広告を飛行機が運んでいるのが見えますよね。
これを社内の製品評価に使ったのがアルコアのイントラネット(イントラバース)であり、消費者へのコマーシャルに使ったのがCarl's Jr. and Hardee'sのレストランな訳です。
アバターをダウンロードすれば複数人で中に入って議論をしたり、チャットが出来ます。これが見逃し放送だと皆で入って「わいがや」と一緒にテレビドラマを見られるわけですね。
例えば「メイちゃんの執事」(はい、元仮面ライダーの水嶋ヒロです。)がこのサービスを採用すれば「彼氏と一緒に」または「仲間の女の子達と一緒に」フジの見逃し放送を見ることができる訳ですね。こうして参加型テレビが普及するIT基盤が整い始めました。見逃し放送には最適ですよね。これ。
★ ★ http://fod.fujitv.co.jp/FOD/
★★ http://wwwz.fujitv.co.jp/mei-chan/index.html
セカンドライフのような閉じた空間に広い仮想世界が広がるタイプは、未だ技術基盤が整ってないという理由から多くの企業が撤退したり、参加者の75%が導入プロセスでドロップアウトしました。
しかし今回の並行仮想社会=Web上のサービスの一環、精々部屋程度で閉じた仮想空間を持たないタイプのアバターサービスは伸びています。例えばゲーム出身ではなくIMからの発展系のIMVUは既に3000万人の登録者を獲得しています。
筆者は早晩、日本でも流行すると思っています。
★ 既にトップのIMVUは3000万人が参加
http://www.imvu.com/catalog/web_landing.php?p=japan
日本ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫
2009年01月22日
●話題のGroundswell
今、海外でも話題になっているベストセラーGroundswellについて著者が資料を直接アップしているようです。
本も読みましたがSNS業界関係者、及びソーシャルテクノロジーの導入を検討されている企業の方は必読です。

http://www.amazon.co.jp/グランズウェル-ソーシャルテクノロジーによる企業戦略-シャーリーン・リー/dp/479811782X
2009年01月21日
●MySpaceがe+が連携 ライブチケットが購入できるようになる
MySpaceがe+と連携 アーティストの公演チケット販売で
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0901/21/news089.html
※抜粋
チケット販売サイト「e+」を運営するエンタテインメントプラスは1月21日、誰でも自分のライブなどのチケットを販売できる「e+WEBオープンシステム」で、SNS「MySpace」と連携した。e+WEBオープンシステムをMySpaceの公式サービスとして提供。アーティストは、チケット販売ページ「プレイガイド」をe+に開設し、MySpaceのプロフィールページなどでリンクを張って告知できる。
※抜粋終わり
これは面白いサービスですね。日本向けのキラーコンテンツの一つになるかもしれません。
●オバマ大統領就任演説
日本語
英語
徹夜で夜遅くまで起きていた方も多いと思いますが、YouTubeでアップされていたオバマ大統領の就任演説です。
オバマ大統領就任演説:全文
http://mainichi.jp/select/today/news/20090121k0000m030175000c.html
ホワイトハウス史上最年少のスピーチライター
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090121-00000021-rcdc-cn
気になる日米関係ですがクリントン国務長官は「日米関係はアジアの礎」と言っています。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090114-OYT1T00128.htm
若干気になるのが市場の動きです。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCPE7356.html
彼の支持基盤はアメリカの中の比較的マイノリティ層の割合が多いかもしれません、経済政策を成功させるには世界経済を牛耳っている一部の超富裕層も彼の政策に巻き込まないといけないかもしれません。環境問題や宇宙政策に力を入れてくれそうなので期待しています。
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200901200076a.nwc
2009年01月20日
●不況に強いSNS
金融危機と就職難でSNS人気が上昇中
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0901/19/news023.html
※抜粋
MySpace(ルパート・マードック氏率いる国際メディア企業News Corp.の傘下企業)がReutersに語ったところでは、過去1年、特に金融危機が始まって以降、MySpaceの転職サイトはトラフィックが急増したという。MySpaceのマーケティング・エンターテインメント・コンテンツ担当上級副社長アンジェラ・コーティン氏によると、過去1年でトラフィックは3倍になった。MySpaceが16日にReutersに提供した統計によると、転職サイトを訪れる21~34歳のユニークユーザー数は2008年11月に16万人を突破、前年同月の8万3500人から急増した。これほど急増したことはこれまでなかったとコーティン氏は言う。
※抜粋終わり
2009年01月19日
●東芝ソリューション、社内コミュニケーション活性化・技術情報共有のため社内SNS導入
Enterprise 2.0の導入事例です。
ITMedia Enterprise
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0901/19/news087.html
ソフトバンクビジネス+IT
http://www.sbbit.jp/news/10776/
※抜粋
東芝ソリューションは、社内コミュニケーションの活性化・技術情報の共有を目的として、2008年度8月1日より本サービスの利用を開始、4カ月で利用率は90%以上、利用者は253名(対象社員273名)になったと発表している。
※抜粋終わり

SNSに関する検証フェーズは一段落し、現在、多くの企業が自社にあったソーシャルテクノロジーを本格的に導入して成果を出し始めているように見受けられます。
●社内SNS(Nexti)がIT賞に

http://takekura.exblog.jp/10129675
社内SNS続きでもう1件。NTTデータに導入された社内SNSが社団法人企業情報化協会のIT賞を受賞したようです。
2009年01月16日
●SNSの歴史と分類 そしてEnterprise 2.0 (社内sns)
日本のSNSの歴史の変遷、世界のSNSの変遷そしてSNSの分類の仕方
最後にEnterprise 2.0と言われているものの基礎がわかります。
●Groundswell Business Strategies
多くの企業が積極的にソーシャルテクノロジーを取り入れ始めました。
「groundswell」を理解しソーシャルテクノロジーを導入して成功している世界の企業リストの一部
http://blogs.forrester.com/groundswell/2008/10/2008-forrester.html
アクセンチュアも出ています。
http://www.forrester.com/Groundswell/managing/accenture_borderless.html
ソーシャルテクノロジで変革したデル、失敗したウォルマート
http://japan.zdnet.com/sp/feature/08online/story/0,3800088831,20384068,00.htm
※抜粋
「People」(人)、「Objective」(目的)、「Strategy」(戦略)、
「Technology」(技術)の頭文字を取った「POST」--これは、ソーシャルテクノ
ロジを活用したマーケティング戦略の方法論だ。まず、ターゲットとなるユーザー
がどの程度ソーシャルメディアを積極的に活用しているかを理解した上で、ソー
シャルマーケティングを行う目的を明確にする。そして、ターゲットにアプロー
チするための戦略を立て、どのテクノロジを使うかを決める。この4つを正しい
順番で実施することにより、ソーシャルマーケティングの成功率が向上するとい
うものだ。
※抜粋終わり
2009年01月15日
●OMRONがソーシャルテクノロジーを導入
OMRONが自社にソーシャルテクノロジー、「NetWave」を導入しました。「NetWave」は社内のソーシャルコミュニケーションサイトで、社員一人ひとりが持っている様々な知識などをグループ全体に公開し、共有することを目的にしているそうです。又、社員同士の相互協力やコミュニケーションのきっかけ作りだけでなく、新しい製品の開発や新しいビジネスモデルへもつなげていく模様。

2009年01月14日
●並行仮想社会現象に見る「仮想ギフト」を経由したフェースブック「ソーシャルカレンダー」と「アマゾン・ウイッシュリスト」更に映画の愉快なコラボ
まあ、クラウドコンピューティングの先端の話でしょうが、SNSのフェースブック上でカレンダーを提供する第三者サービスの「ソーシャルカレンダー」が仮想ギフトの販売で「アマゾン」と手を組んでいます。仮想ギフトのウイッシュリストとアマゾンの実商品のウイッシュリストを組み合わせるわけですね。同時に映画の販売とも手を組んでます。ショッピングSNSが新しい段階に入ってきました。

★ ★Plan Your Social Life on Facebook and Bebo Using SocialCalendar (The Startup Review)
http://mashable.com/2008/10/10/socialcalendar/
★ ★ Deeper Look At A Facebook Platform Leader: SocialCalendar Pursuing Virtual Goods, Movies
http://www.insidefacebook.com/2009/01/13/deeper-look-at-a-facebook-platform-leader-socialcalendar-pursuing-virtual-goods-movies/
実名原理主義と言う原則をしっかり守りながらそれに「ファンタシーの要素」と「ネットの別人格の要素」をしっかり加えて両立させようとしている最近のSNS、フェースブックのトレンドです。
フェースブックは仮想ギフトの販売で2009年には自社が大もうけをするつもりのようですが、一方でプラットフォームカンパニー(ドン・タプスコット)と言う顔もあります。
登録者数4百万人、現在のユニーク参加者数2百万人の「ソーシャルカレンダー」(フェースブックとbebo上の第三者開発オープンアプリ)は、カレンダーと仮想ギフトの相性の良さを活用して仮想ギフトでビジネスを始めています。(これがまず第一のポイント)
誕生日や結婚記念日、バレンタインデーなどのアニュアルイベントを登録するのみならず映画やデートなどのイベント、スポーツ大会への参加、結婚式参加、卒業式の記念などSNSにおけるイベントは自分が参加するものや知り合いのものを数限り無い訳ですね。
引用
Birthday Anniversary Lunch Live Show Party Wedding Dinner Sporting Event
Graduation Bridal Shower Night Out Movie Trip Baby Shower Date
Other
引用終わり
まあmixiでたまたま今年の正月流行ったmixi年賀状もその一つですが。
知り合いの輪にソーシャルカレンダーを公開して有料プレゼント(仮想ギフト)を販売しようと言うビジネスです。
★ アマゾンがソーシャルカレンダーの話に載ってきた!!
面白いのは「仮想ギフトのウイッシュリスト」(欲しいも仮想商品のリスト)が登録できるという点です。またクラウドコンピューティングで再度注目を集めているアマゾンは「それなら実商品も登録すれば効果があるはず」と実際の商品のウイッシュリストも加えてきました。
アマゾンのウイッシュリストはGiverと言う名前で2008年初に立ち上がったのですが、コミュニティ要素を欠いた為、これまで泣かず飛ばずですっかり忘れられてきました。一方いきなりショッピング目的のショピングSNSも必ずしも上手く行っていませんでした。
それをまずはビジネスにあまり色気を見せない、友達との関係作りを主としたSNSフェースブックの上でセカンドライフなどで成功した仮想ギフトと絡めて再度、試みようと言うわけです。
確かにフェースブックは仮想社会では無いのでショッピングSNSで知られている実商品の「コレクションリスト」や「ウイッシュリスト」と「ソーシャルカレンダー」の組み合わせは有効かもしれません。実際の人間関係の延長線上にファンタシー(仮想ギフト)と実際のプレゼント(実商品)の両方をプレゼントすればよい訳ですから。
「仮想商品のウイッシュリスト」と「実商品のウイッシュリスト」は共に夢を運んでくれます。これが男女関係だとしてフェースブックの関係を対面世界に広げたければ「仮想商品のウイッシュリスト」載っている商品と「実商品のウイッシュリスト」に載っている商品を送り、ネットの関係だけで「喜びの気持ちを伝えよう」とすれば「仮想商品のウイッシュリスト」載っている商品を適当なイベントの日に送ればよい訳ですね。
いずれにしてもプレゼントにより「マイクロフローを体験」して相手は喜び、お互いの絆は維持され深まります。
まさにmixiの年賀状の効果ですよね、これは。
★ ★Facebook platform plus Amazon wish lists equals success for SocialCalendar
http://venturebeat.com/2008/09/19/facebook-platform-plus-amazon-wish-lists-equals-success-for-socialcalendar/
★ 映画会社がソーシャルカレンダーに載って来た!!
まあこれは余談ですが「映画の配給会社」もソーシャルカレンダーに載ってきました。
映画上映中にカレンダーに登録して恋人に映画をプレゼントして一緒に行けと言った感覚でしょう。同時にそれはイベントとして知り合いの輪にも通知されますから。
★★ 映画の事例
http://apps.facebook.com/socialcal/?x=0&ref=&sc_op=showMovie&sc_movie_id=65877

さてそれがこれからどの位の効果を上げるか2009年の見ものです。
日本ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫
●勢いを増すWebの進化に迫る
http://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/0901/14/news009.html
社外向けのWebは、会社のネット化フェーズによりさまざまだが、総じて活用は進むとみられる。初心者的企業ではホームページの開設や強化、SEO導入などが、上級者的な企業ではケータイやソーシャルWeb、そしてWebと連携した顧客サービスへの取り組みが進むだろう。NTTドコモによると、主要業種の上位20社のうち、そもそもケータイサイトがある企業は2割に過ぎないそうだ。つまり、「ケータイ1.0」ができていない。しかし、ご存知のようにケータイのネット利用は進んでいくのであり、長期的にケータイでのWebマーケティングに取り組まざるを得ない。2009年あたりから動きが本格化するだろう。ブログやSNS、コミュニティなどソーシャルWebの存在は日増しに大きくなっている。顧客コミュニケーションのためにも無視できなくなってくる。ブログや「価格.com」などの外部サイトのモニタリングから始まり、自社のソーシャルWebでのコミュニケーションだけでなく、Q&AサイトやYouTubeなど外部との連携も増えるだろう。
IT業界の動向は常に目まぐるしく、日進月歩の速さで新しいものが出てきている。パソコンやIT分野を苦手にしている層は未だに少なくないが、積極的に取り組む企業との格差はこうした背景からも広がるばかりである。新興企業には勿論欠かせないものではあるが、既に一定の地位を築き上げた大手企業においても今後の熾烈な生存競争に勝ち残り、持続的な成長を達成するためには考慮せずには済まない市況になってきている。現実を直視し、新たな投資をするかどうかが分かれ道となるだろう。
●ミクシィ:友人になりすましアクセス 名古屋の大学生送検
http://mainichi.jp/life/electronics/news/20090107k0000m040143000c.html
抜粋
容疑は08年4月10日、自宅で自分の携帯電話から、友人の男子大学生(19)のIDとパスワードを無断で使って「ミクシィ」に不正にアクセスし、友人の日記や、友人が日記を見せ合っていた交際相手の女性の日記を見るなどしたとしている。同課によると、大学生は「友人の交換日記の内容を盗み見たかった」と容疑を認めているという。大学生は友人になりすまし、自分も別の女性と交換日記をしていた。
抜粋終わり
ミクシィのようなSNSはゆるいつながりを楽しむことが一つの目的である。しかしながら、そこには勿論プライバシーがある。それゆえの招待性であり、それゆえの友人機能である。コミュニケーションとプライバシーの垣根は難しいが、それを丁度良い塩梅で成立させているのがSNSの面白さに寄与している。
他のユーザーになりすますということはこのギリギリの垣根を壊すことにつながってしまい、罰則が与えられることは妥当である。
●ミクシィ、サイバーショットとmixi Connectで連携
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20386274,00.htm

抜粋
mixiのデータを外部サービスから利用できる仕組み「mixi Connect」を用いて、サイバーショット DSC-G3本体からmixiのフォトアルバムに撮影画像を直接アップロードできるようになっている。サイバーショット DSC-G3に同梱されたPC向け画像管理ソフトウェア「Picture Motion Browser(PMB)」からもmixiのフォトアルバムに写真をアップロードできる。ソニーからすでに販売されているデジタルカメラ、デジタル一眼レフ、デジタルビデオカメラも、1月9日より、PMBを利用したアップロードが可能になっている。
抜粋終わり
寡占性というものは競争力につながる。例えば、「カメラがついている携帯電話」という点が、J-phone(現Softbank)の急成長に大きく貢献した。今回のデジタルカメラにも同一の現象が巻き起こるかもしれない。つまり、「mixiに対応しているデジタルカメラ」は、今後デジタルカメラの常識になるということだ。ソニーのこれからのプロモーション等の文化作りにおける戦略が注視される。
●ミクシィ年賀状、70万枚申し込み 印刷ミスの不具合も
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0901/07/news012.html
ミクシィは、「ミクシィ年賀状」の1月5日までの申し込み数が約70万枚になったことを明らかにした。文面が正しく印刷されない不具合も一部で発生したが、すでに解消している。ミクシィ年賀状は、mixiユーザー同士なら、相手の住所や本名が分からなくても届けることができる年賀状。サイト上でデザインテンプレートを選び、文章や写真を足して送付を申し込む。もらい手が受け取りをOKすれば郵送される。
年賀状離れが進む中、ミクシィの新たな試みは大いに検討したと思われる。確かに印刷の不具合は許されるものではないが、新たな試みというものは常に失敗がつきものである。このような活動を通して企業同士が企業と消費者がお互いに刺激し合うことで、産業界は活性化していく。ミクシィの試みもこれで終わってしまっては、効果が半減してしまう。後続の企業なり、奨励する消費者なり、産業界を盛り上げる動きが出てきて欲しいものである。何にせよ、来年の年賀状におけるミクシィの改善に期待したい。
2009年01月13日
●Webサイト上で展開する平行仮想社会サービスは成功するか!!
Webサイトの前で踊るweblinやロケットオンのアバター、フェースブックやアップルのiphoneなどで提供されている仮想グッズなどが普及し始めています。このような3Dの閉じられた空間では無く、Webサイト上の開かれた空間上で提供される仮想サービスは「平行仮想社会(Parallel virtual worlds)」とか「並行世界」と呼ばれ始めています。
まあ、グーグルアース上の「ディズニーランド」なども並行仮想社会の一部でしょうが。
★ 並行仮想社会サービスって何?!!
★ ★ Parallel Virtual Worlds: Avatars, Everywhere
http://www.internetevolution.com/author.asp?section_id=466&doc_id=158298&
★ ★
Unype Looking to the Future of Parallel Worlds
http://www.virtualworldsnews.com/2007/08/murat-aktihanog.html
以下はロケットオンのサービスの説明ですが、最近、この手のサービスが一杯、出て来ています。Web上でアバターがサーフする訳ですね。
引用
RocketOn, a San Francisco-based startup, is seeking to change all of that by creating the first parallel virtual world. Different from a virtual world like Second Life or Gaia Online, RocketOn lets Web users teleport their avatars to virtually (literally, virtually) any Website, and invite their friends' avatars to join them. Together they can play games (e.g., "Gnome Toss"), watch videos, and chat. "Gaia is like every other virtual world out there. It's like a walled garden," says Steve Hoffman, CEO of RocketOn. "We've broken down that paradigm. Ours is all about traversing the Web. Instead of one virtual world you go to, it's about millions of virtual worlds you discover as you're browsing the Internet."
引用終わり
この手のサービスはセカンドライフなどの3Dや2.5Dの従来の仮想社会=「空間と言う囲いを持つ仮想社会サービス」がゲーム(MMORPG)の世界から進化したのに対して、その影響を受けて概してIMやチャット、ないしはスカイプのような音声サービスからアバターなどに進化したと言う特徴があります。まだコンセプトが固まってないので筆者はフェースブックやiphone上で展開されている新しい仮想グッズなども加えて、範囲を多少広めに捕らえていますが。
判り易く言えばsnsやブログ、ウイキー、ソーシャルニュースなど時差を活用したWeb2.0サービスのリアルタイム型社交による補完型の役割を果たしていると考えられる訳ですね。
マイバーチャルモデルのようなアバターコンセプトに基づいた「電子マネキン」などもこの範疇に入ると考えられます。
★ ENGAGE EXPOで注目され始めた!!
嘗てセカンドライフなどが中心となって紹介されていたENGAGE EXPOでは、セッションが登場し始めています。また仮想商品や仮想ギフトも閉じた仮想社会やゲームを超えてWeb上での展開からiphoneに代表される携帯電話上での展開も議論され始めています。当然、参加者が大衆表現として創造する仮想グッズの販売も対象になります。Iphoneやフェースブックで始まっていますよね。(以下参照)
筆者はフェースブック上の3Dによるペットを飼うのに嵌っていますが。
更にフェースブックはとうとう仮想ギフトのため仮想通貨まで導入してます。
★ ★ http://www.engageexpo.com/schedule/youth.html★ ★ http://www.engageexpo.com/schedule/goods.html★ ★ Facebook to Push Birthday Virtual Goods in 2009
http://www.virtualgoodsnews.com/2009/01/facebook-to-push-birthday-virtual-goods-in-2009.html
★★ http://viximo.com/
引用
Social networking. Digital gifting. More than just buzzwords, they're changing your opportunities on the Internet — and now, the iPhone®. Viximo offers the platform that makes virtual goods a reality.
引用終わり
★ ★ Q&A: Rob Frascas, Viximo CEO, on VixML and True Flirt
http://www.virtualgoodsnews.com/2009/01/qa-rob-frascas-viximo-ceo-on-vixml-and-true-flirt.html
★ ★ Viximo's True Flirt and VixML Bring Virtual Gifting and Development to iPhone
http://www.virtualgoodsnews.com/2009/01/viximos-true-flirt-and-vixml-bring-virtual-gifting-and-development-to-iphone.html
上記の引用は携帯電話のIPHONE上でxml風の言語で動きのある3Dの仮想ギフトを誰でも自由に創造して売って良いと言うサービスです。今注目されています。
だってこれまではIPHONE上で第三者がアプリを開発するのにC言語を使わなければならなかった訳ですから。(ちょっと話がそれてますね。)
VIXIMOがIPHONE上で提供するTRUE-FLIRTと言う仮想ギフトサービスは爆発しそうです。
実際の仮想ギフトは凄いですね。以下の動画を見ましょう!!
http://www.youtube.com/watch?v=FR1zC8JeaRY&eurl=
★★ http://www.techcrunch.com/2009/01/05/vixml-a-revolutionary-new-iphone-development-platform-for-the-masses/&feature=player_embedded
★ まとめ
仮想社会サービスの影響を受けてIMやチャット、音声サービス、SNSなど携帯電話を含むWeb上での並行仮想社会サービスは,Web2.0の補完と位置づけられる為、爆発すると思います。中身としては以下のものが考えられます。
◆ weblinやimvu、rocketon、meezなどのアバターサービスによる社交
◆ 仮想グッズや仮想ギフト、仮想ペット
◆ Myvirrtualdollのような電子マネキンによるeコマース
◆ ナイキなどによる三次元でのカスタム商品販売(マスカスタム化)など
やっぱりフェースブック否、mixiなどや社内snsで知り合ってオフ会をWeb上でやろうという日が近いような気がしますね。
日本ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫
2009年01月09日
●米Cisco、メディア企業向けSNS「Eos」を発表-コンシューマ分野も強化
http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/foreign/2009/01/09/14652.html
抜粋
米Cisco Systemsは1月7日(米国時間)、メディア企業向けのSNSプラットフォーム「Cisco Eos」を発表した。ラスベガスで8日開幕の「2009 International Consumer Electronics Show(CES)」に合わせた。SaaS形式で提供。すでにWarner Music Groupが採用を決めているという。抜粋終わりEosは、メディア・エンターテイメント企業向けのホワイトラベルソフトウェア。ソーシャルネットワーキング、コンテンツ管理、サイト管理などの機能を搭載。音楽をインターネットに接続した端末やSTB(セットトップボックス)などに直接配信し、メディア企業が自社コンテンツ周りでオンラインコミュニティを構築・管理できる。
もはやIT業界においてプラットフォームという概念は欠かせない。そして、これを担うSNSは今後ますます必要性が高まると考えられる。音楽、映画、様々なものが配信され、利用できる。IT産業の活性化はライフスタイルの変遷をもたらすことができ、そこに新たに生じたニーズを満たす企業が今後成長していくのだろう。
2009年01月07日
●新たな「たまごっち」に育つかフェースブック発の仮想ペット・ビジネスFOOPETS
アバターライフスタイルの普及により米国ではフェースブックやマイスペース、更にIPHONE上などへとweb2.0で仮想商品や仮想ギフトが流行り始めています。そして今注目されているのが、参加者数三百万を超えるFOOMOJOのFOOPETSと呼ばれる3D仮想ペットです。果たしてクラウド・コンピューティング時代の「たまごっち」に育つのでしょうか。
★★ FooPets Launches Realistic Virtual Pets, World on the Way
http://www.virtualworldsnews.com/2008/12/foopets-launches-realistic-virtual-pets-world-on-the-way.html
★★ フェースブックのWIDGET
http://www.facebook.com/applications/Pokey%21/10062052582
★★Nestlé® Purina® PetCare Signs On As Charter Promotional Sponsor of FooMojo's Virtual Pet Environment
http://www.prweb.com/releases/FooPets/Purina/prweb1766314.htm
★★ 「Marley & Me」・・・「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」
http://movies.foxjapan.com/marley/
★★ 2009年4月に公開されるこの映画のラストシーン
http://jp.youtube.com/watch?v=AszbF5jogdI
2008年2月にフェースブックのプラットフォーム上で開発されるや否や一日で6万人のユーザーを獲得したFOOMOJOの仮想ペットPOCKEY(月次のユニークユーザーは、現在1.5百万以上、参加者数は全体で三百万人)ですが、2008年12月に3D(3次元)のFOOPETSに模様替えしました。FOOPETSはマイスペースとフェースブック上に貼り付けて使えます。FOOPETSは一種のWIDGETなので対象はWEB上でどんどん広げられています。そしてIPHONEでは有料版が利用できます。
三次元(3D)の犬や猫のペットであり、フェースブックの参加者は「あたかも公園で犬の散歩をするご近所が集まってコミュニティを作る」ようにSNSの特性を生かした楽しみ方を始めています。


(出所:foopets photoと呼ばれている公開写真集)
フーダラーと呼ばれる仮想通貨で仮想ペットの為の(仮想の)食べ物や飲み物を買って養い育てる楽しみがあります。このあたりは嘗ての「たまごっち」とおなじですよね。
またこれは一種の仮想アイテム課金ー仮想アイテムビジネスとも考えられます。
問題はそれがWEB上や携帯電話をターゲットに米国発で流行り始めている点でしょう。
20代から40代の女性が多数派を占めていますが、男性も参加しています。
1匹目は無料ですが二匹目からは有料です。(月次の利用料がとられる。)
既に20世紀フォックスの映画のコメディ「MARLEY&ME」やドッグフードのネスレがスポンサーについています。言うことを聞かない飼い犬から人生を教わると言う映画です。
★★MARLEY&ME
http://www.imdb.com/title/tt0822832/
引用
A family learns important life lessons from their adorable, but naughty and neurotic dog.
引用終わり
そして一般参加者による仮想ペットの製作支援と流通も始まりました。
米国ではセカンドライフなどに触発されたアバターライフスタイルの普及により、仮想商品や仮想ギフトなどがフェースブックを中心にWEB上で流行り始めてますが、仮想ペットも爆発しそうです。ドンタプスコットの言う「プラットフォーム企業」としてフェースブックの革新性は凄いですねえ。
日本ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫
