2009年07月09日

●ソシオグラムがWebサイトを吸収するフェースブック新「ファンボックス・ウイジェット」の凄さ!

 クラウドコンピューティングは一面から見ると、テレビなどマスコミをインターネットが吸収する時代と言う見方も出来ますが、今度はフェースブックが新「ファンボックス・ウイジェット」などを使って企業や有名タレントのWebサイト上のファンクラブを「フェースブックのソシオグラム(人脈図)」のプラットフォーム上に吸収し始めました。

それにしても米国テレビの完全デジタル移行の波、クラウドコンピューティングの波に乗ったフェースブックの勢いは凄いですね。正にクライド(CrowdとCloudの語呂合わせですが、Cloudは雲だけでなく大衆をも意味します。)をサービス・プラットフォームのソシオグラム(知り合いの輪)の上に載せて企業サイトはおろかマスコミサイトまで飲み込んでいます。フェースブックは広告と仮想商品販売で売り上げを上げる企業なので新「ファンボックス・ウイジェット」の使用料はかからないようですが。

★★Facebook Releases New “Fan Box” Widget to Turn Website Visitors into Facebook Fans
http://www.insidefacebook.com/2009/07/08/facebook-releases-new-status-update-fan-box-widget-for-pages/


(出所:フェースブックインサイド)

<ファンボックス・ウイジェットの凄さ>
既にコカコーラやロジャーフェデラー、などに混じって三大ネットワークのABC放送や有名誌タイムなどの大手マスコミ企業サイトもフェースブックの新「ファンボックス・ウイジェット」の活用を始めています。

新「ファンボックス・ウイジェット」はとても使い易く、企業や有名人のWebサイト上にボックスとしてフェースブックのファンクラブを表示し、スムースにファンクラブに移行すると言うものです。
これにより企業や歌手のような有名人は以下のような選択肢が出ます。

①フェースブックにファンクラブをアウトソースする。そしてフェースブック2億人のソシオグラムを利用した口コミマーケティングと一体化する。

これだと自社のフォーラムとかSNSは早晩、必要ないですね。

②フェースブック上のファンクラブと自社Webサイトを共に保持し、お互いの書き込みを相互に反映させることで一体化する。コラボラティブ・フィルタリングですね。

③従来どおり自社のWebサイトと自社のファンクラブはそのままにして、フェースブック上にも独立した出店のファンクラブを置く。

これは従来、日本企業がmixiなどSNS上でやって来た事と同じです。
<SNS内でのショップ開設が始まった>
★★1-800-FLOWERS Launches Store Inside its Facebook Page

http://www.insidefacebook.com/2009/07/08/1-800-flowers-launches-store-inside-its-facebook-page/


(出所:フェースブックインサイド)

また1-800-Flowrsと呼ばれる花の通販企業はフェースブックのファンページの上にショップまで開設しました。

実際の花の販売とフェースブックの仮想商品や仮想ギフト(仮想の花)との相乗効果はこれから明らかになるのでしょう。これは見ものだと思っています。ショップまで吸収される例が出てきたわけですね。まあ、全てが全てそうは行かないでしょうが。

<共生マーケティング戦略>

 フェースブックのようなオープンプラットフォーム戦略はヤドカリとイソギンチャクの共生のような「共生マーケティング戦略」と考えられます。
ソーシャルゲームでITゲームベンチャーと共生したり、テレビの生放送=ソーシャルテレビで大手テレビ企業と共生したり、今回は企業や有名人のWebサイトとの共生がファンクラブの一体化、ないしはプラットフォームへのクラウド的アウトソースのレベルまで来ました。しかも大手のマスコミ企業がその流れに乗っています。

お互いが相乗効果で潜在顧客や既存顧客の集まりであるブランドコミュニティを拡大し、全体的に両者のファンの数を増やそうとしているわけですね。フォースブックも活用企業と有名個人の間の相乗効果です。そしてマスコミ企業の場合にはデジタルテレビ時代における定時番組放送へのファンの回帰や雑誌への回帰が目的でしょう。

その中でフェースブックは広告費の引きつけと仮想商品やギフトの売り上げ増を狙っているわけですね。

まあ、マスコミはインターネットによって吸収され始め、音楽や新聞、雑誌などを始めとして業界の規模が縮小しだしていますから。勝ち残りの為にはマスコミも形態変化し始めたということなのでしょう。

それにしてもフェースブックの「共生マーケティング戦略」持つブラックフォールの力はもの凄いです。

日本ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫

Posted by sns at 2009年07月09日 14:55
トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://socialnetworking.jp/b/mt-tb.cgi/4154

コメント

EDIT