2009年12月22日
●<ソーシャルテレビ>アプルはテレビ番組をばらばらに分解するのか?
詳細は不明ですが2010年、アプルのインターネットテレビサービスは月次料金でテレビサービスを提供する計画が進んでいます。既にABCとCBSが真剣に参加を検討していますが、有線テレビや衛星テレビ業界は大打撃を受けそうです。これまで定時番組の連続列として提供されていた番組コンテンツが一挙にオンデマンドスタイルで個々ばらばらにされる形で提供される可能性が高いですから、音楽業界や新聞業界で進んでいる事態と同じですね。
itunes等を活用するようですのでオンデマンド型が基本と見て良いでしょう。アプルとしては見る番組を全て個々に有料で売る代わりにパッケージディールを提供したいと言う発想のようです。これは音楽でも同じビジネスを始めていますよね。
過去、アプルはアルバムをばらばらにし、不要なB面まで買わされていた生活者から喜ばれました。一方グーグルは米国新聞協会から新聞を記事単位にばらばらにしたと非難されました。日本を含む新聞業界では記事一本10セントのマイクロ取引すら検討されています。
それが今度はアプルの月次料金によるテレビサービス進出で、テレビ業界でも起こると言うシナリオです。「見たくも無いテレビ番組にお金を払えと言う有線テレビや衛星テレビはけしからん!!見たい分だけの料金にする」と言う発想ですね。勿論、オンデマンドのストリーミングサービスであると思われます。(詳細はこれから明らかになるでしょう。)
今回のサービスは放送終了後のITUNESでの番組コンテンツ=ドラマ販売とは全く意味が違います。放送そのもの=オンデマンドとなるわけですから。(まあ詳細は不明ですが)
★ ★ Apple TV-Service Proposal Gets Some Nibbles
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703344704574610491399388448.html?mod=WSJ_hpp_LEFTWhatsNewsCollection
★ ★ Apple May Be On The Verge Of Kneecapping The Cable Industry. Finally.
http://www.techcrunch.com/2009/12/21/apple-tv-kill-cable/
有線テレビ業界もTVEVERYWHEREなど有線テレビ契約者(米国では月次で50ドルほど)は、番組を自由にインターネットで見られると言うHulu(フォックステレビ、ABC、CBSなどの見逃し放送)に似たオンデマンドサービスを発表しています。でも有線テレビの契約者が前提です。それがアプルにより例えば30ドルに下がったとしたらどうなるでしょう?ベストな番組だけを生活者に選んで見てもらうわけですね。
グーグルに一極集中していたインターネットにシフトする広告費ですが、今般の不況の中でフェースブックが黒字化するなど様子が変わり始めています。今後グーグルの本業の成長が弱くなれば、音楽業界や出版・新聞業界にかけていた得意の「無料化圧力」も次第に弱くなるでしょう。
一方音楽や新聞、そして今般テレビに見られた「情報の束の分解圧力」は寧ろ強まりそうです。
面白い時代が始まりました。テレビが分解されるとは。詳細の発表=具体的な内容発表を楽しみに待ちましょう。
これには当然、マイクロコミュニティによる共同視聴などソーシャルテレビの要素が入ると考えられます。
日本ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫
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