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ユートピアなど実現できないブロックチェーン、フィンテック


CNETの記事がブロックチェーン活用実体のポイントを押さえているので紹介します。筆者も様々調べ、有料セミナーまで行いましたが、ほぼ以下の結論です。

■ ブロックチェーンの背景思想

ブロックチェーンの最も特筆すべき特徴の1つは、その中にユートピアを指向する考え方が流れている点であり、巧妙な数学によって支えられた信頼の分散ネットワークであるブロックチェーンは、銀行や政府といった既存の権威を代替できる可能性があるという考え方があります。

これが所謂、対抗文化と呼ばれるものです。リーマンショックを起こした銀行や銀行に税金を投入する政府など潰してしまえと言うわけです。中間にある管理者等を滅ぼすと言う発想です。中央にある銀行に管理された口座型ではなく、個人が管理する財布(ウオレット)にお金をしまおうと言う発想になります。

■ ブックチェーンの主流は改良技術としての使い方

欧州議会が2017年に発表した「How blockchain technology could change our lives」(ブロックチェーン技術は生活をどう変えるか)と題したレポートがあります。それによれば「実際、ブロックチェーンの研究開発に多額の投資を行っている政府や大手企業の目的は、自らを時代遅れにしようとしているのではなく、サービスを強化しようとしている」となっています。つまり世の中を創造的に破壊するのではなく、改善、改良する為の技術に過ぎないと言うわけです。ブロックチェーンに類する技術は、一部の面倒な問題を解決できる強力な特徴を持っているが、今のところシステムを破壊するために使われることはなさそうだとなっています。

■ ブロックチェーンの問題

過度の透明性はプライバシーの問題を引き起こし、限界があります。フォレスターリサーチが言うのは透明性とその取り扱い方は、ブロックチェーン技術の問題の1つにすぎないと言う事です。透明性が個人の安全に対する脅威になる場合もあるし、商業環境では受け入れられません。

■ ルールや規制のおかげ、それをブロックチェーンで代替できるか?

フォレスターリサーチの意見では「ブロックチェーンに基づくネットワークがあれば、誰もが正しい振る舞いをするようになるというのは幻想だ。社会が機能しているのは、ルールや規制のおかげであり、規制がない環境で消費者の保護を実現することはできない」となっています。

■ブロックチェーンの用語やコンセプトの混乱

ブロックチェーンにまつわる混乱の一部は、ブロックチェーンという言葉を使って議論している人が、必ずしもブロックチェーンについて話しているとは限りません。そういった人たちは、ただ「やり方を変えよう」という意味で話していることが多いです。これはOxford Internet Instituteやランドコーポレーションの見方です。そもそもブロックチェーンの用語やコンセプトの混乱があまりに激しく、標準化以前の問題と指摘されています。ただ「やり方を変えよう」という意味でブロックチェーンが使われています。

■ ブロックチェーンが跡形もないブロックチェーンの意味

ブロックチェーンは、この種のビジョンを語る際に使われる何でもありのキーワードになってしまっており、必ずしも、ビットコインのような許可を必要としない分散的なモデルを使うことを意味しない場合が多いです。これが脱ブロックチェーン型ブロックチェーンです。(BEYOND BLOCKCHAIN)またもちろん、あらゆるプロジェクトにブロックチェーンが必要なわけでもありません。 日銀は集中処理と分散処理の連携と言っています。

★★“ユートピアを実現しない”がより良い世界へ導く–ブロックチェーンの可能性

 

日本ナレッジマネジメント学会 副理事長 山崎秀夫

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